【ぷりずむ】

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 安保法制反対の運動のとき「戦後70年を迎えた今、立憲主義はかつてない危機に瀕している」と言われた。だが、憲法をその地の最高法規とするという立憲主義は本当に実現していたのか。▼占領が終わってから今日まで、日本国憲法の上には日米安保条約があり、日本政府の上には高級官僚と在日米軍からなる日米合同委員会がある。鳩山民主党内閣は、この合同委員会によって潰された。安倍内閣は、この合同員会の指示によって、戦争法などの諸法を作った。その仕上げが改憲である。すべては米軍と軍事産業のためになされている。▼日本の官僚は、在日米軍を後ろ盾にしている。沖縄・辺野古に巨大な基地を作るのは、アメリカの要請ではない。米軍を日本に引き留めるためである。原発を再稼働するのは、電力のためではない。アメリカの核戦略のためである。▼最近ようやく、日本の空はすべて米軍に支配されていること、日本の国土はすべて米軍の治外法権下にあることなどが暴露されはじめた。自らが奴隷であることを自覚し、奴隷であることさえ知らない真底からの奴隷状態を、まず脱しよう。  (n)

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