力士の暴力事件以来、大相撲に関して物議を醸した「女人禁制」。
発端は、巡業先の舞鶴で、挨拶中の市長が土俵上で倒れたのを、居合わせた女性看護師2名が救急隊が到着するまで心臓マッサージを続けましたが、その間行司が土俵から降りるよう再三アナウンスをしたことでした。この件には、後日理事長から謝罪と感謝のコメントが出ました。
しかし、報道で男性市長が土俵上で挨拶していることを知った宝塚市長は、同様の挨拶を実行委員会に求めましたが、断られました。
しかも、ご丁寧にその後の掛川巡業では、市長が「万が一の時も男性医師がいる」と発言し、来場者から失言だと指摘されています。
かつては、森山真弓・官房長官や太田房江・大阪府知事が、カップや賞の授与を土俵上で行うことが拒まれたことがありました。
この「女人禁制」の理由はというと、調べてみるとさまざまあり、仏教や修験道のように性欲を絶つため、2006年に改正された労働基準法でみられるように鉱山や工事中のトンネル内での就労は危険なため(古来、山は女神であり、嫉妬深いと考えられていたこともあるが)、祭りにおいては男尊女卑、そして大半は女性が月経や出産など血で穢れているから、ということのようです。
「あんたたち、今生きてるのは誰のおかげ?」とツッコミを入れたくなりますよね。
そもそも古代から、女性は胎内で新たな生命体を作り放出する(スミマセン、エイリアンみたいで(-_-;))崇高な神秘であるし、神が憑依するのも女性とあがめられてきました。
そのようなこともあって、結婚は母系社会、女性の家庭が中心でした。
それが、強い武力を持つ者が権力者となっていく社会で、男系社会になっていくのです。
「男子禁制」もあるのに…と思う方もいらっしゃるでしょう。女性専用車両は男性差別だと訴える輩もいますが、「何で女性専用車両ができたんか、よう考えてみいや!」と、またまたツッコミを入れたくなります。
痴漢は圧倒的に男性で、被害女性の9割は泣き寝入りですし、「痴漢は犯罪」ポスターで啓発しなくてはならない認識の甘さが問題です。ちなみに、英国では「犯罪の通常化を認めることと同義なので、食い止めたい」との理由で、女性専用車両反対論があるようです。
あっちこっちに話が行きましたが、理由や経緯・努力があっての禁止と、永年やってるご神事だからという禁止とは、あまりに説得力が違いすぎませんか。
未来には男性はいなくなるという学説もあるので、「土俵上の女人禁制」については、500万年待たないと日本相撲協会の頭も変わらないのでしょうか。