【東京】オスプレイ特殊部隊の横田配備に反対しよう

戦場さながらの危険な訓練  立川自衛隊監視テント村 大洞俊之

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朝鮮半島の対話の動きに逆行

 寝耳に水とはこのことだった。オスプレイCV22が横田基地にやってくることがわかったのは4月2日。実は日本政府には3月中旬に通告が行われていたのだが、ギリギリまで情報が伏せられていた。恐らく反対運動の拡大などを怖れ、マスコミも国会でのさまざまな問題を追うのに忙しい時期を狙って配備強行を行ったのだ。一応正式配備は夏頃ということになっている。

 しかしCV22と同時にこれも特殊部隊が使用するコンバットタロンⅡ(C130の改造機)が横田基地に駐機していたことが、マスコミ報道で確認されている。偶然ではないだろう。むしろ、特殊部隊はすでに横田基地に来ていて活動開始、すべての要員がそろうのが夏頃という状態なのだと思う。
 問題はその狙いだ。朝鮮半島では南北首脳会談に続き米朝首脳会談も予定されている。普通、戦争危機を回避し、対話ムードを盛り上げるためには軍事挑発になりそうな動きはやめようというのが常識だ。韓国側ではこの冬季五輪を利用して南北首脳会談にこぎ着け、米韓合同演習も五輪後に延期、規模も縮小した。もちろん、演習そのものは大いに非難されるべきで、その即刻中止を求めたいが、韓国側には一定の戦争回避への努力と、朝鮮民主主義人民共和国の方もそれへの呼応が見られる。

トランプ政権の危険な狙い

 わかりにくいのは、米国トランプ政権の動向だ。米
朝首脳会談の一方、次々に側近で大統領の方針に反対意見を言う者を更迭、タカ派のイエスマンでその政権は固められつつある。

 また、シリアへ英仏と協力して大量のトマホークミサイルを撃ち込んだ。首脳会談以外は強硬な軍事推進路線にしか見えないのが、トランプ政権だ。非常に気まぐれで、かつちぐはぐな動きにも見えるのだが、政権内部のさまざまな意見対立、コントロールや情報解析能力の失墜が、こういう先が見えにくい動きにつながっているのかもしれない。

 横田へのCV22配備は、明らかに朝鮮半島と中国など近隣諸国への軍事牽制、挑発だろう。特殊部隊の作戦で近年有名なものは、オサマ・ビン・ラディンの暗殺作戦だ。主権国家の了解もとらず、その深部に非合法に軍事侵攻し、要人の誘拐や暗殺を行う。こういう危険で侵略的な軍事行動をこなすのが、特殊部隊の任務だ。首脳会談の一方で、片手に持つ刃物をちらつかせつつその会談を米国主導で進めようというのが、この狙いだろう。こんな危険な狙いで欠陥機と言っていいほど事故の多いCV22と特殊部隊の横田配備を認めるわけにはいかない。

東京でも危険な訓練が横行

 トランプ政権以降、米軍では軍艦・軍用機の事故が相次いでいる。この4月上旬にも3日から7日の間に、米本土やジブチなどで戦闘機や軍用ヘリが次々に墜落して、その数は4機、7人死亡という非常事態になった。4月10日の夕方には、東京・羽村市の中学校で、アメリカ軍のパラシュートがテニスコートに落下しているのが見つかった。米軍のC130からパラシュート降下訓練を行った兵士が、パラシュートの不調に気がついて切り離し、予備のパラシュートで降下したために起きた事故だ。戦場さながらのこうした危険な訓練が、東京でも実施されているわけだ。

 現在の米軍の訓練はますます厳しい有事を想定して過酷になり、それが事故の多発につながっているのかもしれない。こういう事故についても、米軍には強く抗議を行っていこう。 CV22と特殊部隊横田配備を許さず、安保・自衛隊に対する闘いを大きく高揚させていく必要がある。

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