【京都大学】立て看板や吉田寮のある景観を残そうデモ

百万遍クロスロード 吉田一平

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 7月28日、「立て看板と吉田寮のある景観を守るデモ」を、京都大学周辺住民・元寮生からなる私たち「百万遍クロスロード」は行いました。京大の立て看・吉田寮問題は学生だけの問題ではありません。大学は本来公的な施設であり、知識や学問は全ての人民に開かれているものだから、これは私たちみんなの問題なのです。

 当局は「景観」を建前として立て看撤去を行っていますが、立て看や自治寮に代表されるような学生街文化は、京都の街の「景観」の一部として長く愛されてきました。こうした文化は地元の人々との生活の息遣いとあいまって、計算・管理では作り出すことのできない豊かな多様性を育んできたのです。

 今回私たちが「デモ」という表現形式をとったのは、京大界隈のノンセクトによるデモが、私の知る限りここ何年も行われておらず、デモについての知識や経験が必ずしも新しい世代に継承されていないことを危惧したからです。

 私たちは最初のデモを第ゼロ回と位置付け、立て看や追い出しの問題に声をあげるにはこんな方法もあるのだということを、多くの人々に伝えようとしました。はじめ参加者は20~30人程度だろうと予想していましたが、最終的にのべ100人以上の市民・学生が参加することになったのは嬉しい誤算でした。参加者からは「楽しかった、またやりたい」「次は準備段階から関わりたい」という声があがりました。

デモの中に自治の精神を

 統一したスローガンを掲げ、主催者が参加者を厳しく規制するようなデモのスタイルが、近頃では目立っているように思います。しかし、私たちは参加者に自主規制を求めたり、スローガンを強制するようなことはしませんでした。その結果、「まるでお祭り」「百鬼夜行」などと呼ばれたような、にぎやかなデモを実現させることができました。私たちが目指すのは、画一的にデザインされた運動ではなく、それ自体が民主主義であるような運動です。

 百万遍交差点をクローバー型に往復するという前例のないコースを練り歩く途中、沿道を行き交う人々や近隣住民から、何度も笑顔で温かい声援を受けました。仕事中にお店の中からわざわざ出てきて応援してくれる人もありました。驚きを与えながらも好意的に受け止められたようです。

 私たちはデモの行動中においても、自治の原則が適用されるべきだと考えます。すなわち、あらかじめ決まりごとやルールを作らず、別の参加者の行動に疑問を感じたら、当事者同士が話し合って(それが無理であれば第三者が介入して)解決するというものです。これは自治寮生が生活の中で重きをおいている、そしてまた直接民主主義においても最も重要な、話し合いの原則です。

 私たちは今後もさまざまな行動を提起していく予定です。8月26日に「クレイジー盆踊り」と称するデモを行います。
百万遍クロスロード(京都大学立て看撤去反対と吉田寮追い出しに反対する学生組織)詳細はツイッター@CrossMillion

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