【ぷりずむ】自然の波に逆らうと、ろくなことはない

LINEで送る
Pocket

 湿度が上がってくると、身体に熱がこもって、だるい。やる気がしない。やる気がしないのは高温多湿のせいなので、私は悪くない。文句を言うなら天気に言ってほしい。だいたい、近代のシステムというのは、季節を問わず、一定のリズムで動くことになっているのがおかしい

▼江戸時代までは、時間は子の刻、丑の刻などと言ったわけだが、それは昼と夜を6等分ずつして、1日を12等分していたそうだ。ということは、同じ刻でも季節によって長さがちがってくる。時間感覚は、季節によって異なる、ゆるやかな帯のような感覚だったそうだ

▼明治以降、そこに分とか秒の単位が導入されて、どんどん帯の幅は狭くなり、点のようになっていった。切り刻まれた時間には、季節もへったくれもない。そのリズムは、季節と同期する人の身体のリズムと合わないことがあって当然だろう。そこで自分のリズムを近代のリズムのほうに無理に合わせていると、調子を崩したりするのだろう

▼とはいえ、問題は湿度だった。時間だけじゃなくて、自然の波に逆らうと、ろくなことはない。なので、これからの季節は、なるべくサボることとしよう。にもかかわらず、この原稿の〆切を守った自分をほめたい。

(K)

LINEで送る
Pocket