【2018新年のメッセージ】今年を「原発全廃元年」に!

若狭の原発を考える会 木原 壯林

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 昨年末12月には嬉しい出来事が重なりました。第一は、13日の広島高裁での伊方原発運転差止め決定です。第二は、22日、関電が老朽大飯原発1・2号機の廃炉を発表せざるを得なかったことです。いずれも、福島原発事故の大惨事の尊い犠牲を踏まえて形成された脱原発、反原発の圧倒的民意を反映したものであり、脱原発、反原発の粘り強い闘いの成果です。
 脱原発、反原発が民意であることは、原発が立地する若狭も同じです。私たちは、毎月4日間かけて、若狭の隅から隅まで歩きながら反原発を訴える行動(アメーバデモと呼ぶ)を3年以上継続し、住民1000人以上から、直接お話をうかがってきましたが、その中でも、「原発はいやだ」の声が圧倒的に多数であり、原発推進の声はほとんど聞かれていません。

 それでも、関電や政府は、規制委員長までもが「安全を保証するものではない」と言う〝新規制基準〟適合を拠り所に、高浜原発3・4号機を再稼働させ、大飯原発3・4号機の再稼働を企てています。

 原発の再稼働を進める関電は、事故だらけでトラブル続きの企業です。関電のトラブル続きと、神戸製鋼などのデータ改ざん、日産やスバルの不正検査、米軍機や自衛隊機の相次ぐ墜落・炎上・部品脱落などの根っこは共通しています。

 自民党政権が続けた極端な合理化、派遣労働、非正規雇用の助長、過剰な科学技術依存、後先考えぬ教育破壊、労働組合破壊、農業破壊、基地拡大政策の付けが回ってきたのです。

世界の原発の全廃を目指して

 この関電や政府の原発推進政策に対して、私たちも反撃の烽火を上げ続けています。昨年も、アメーバデモを続ける一方、福井県民会議などと共同で、関電包囲全国集会とデモを、1月に1000名、4月に700名、10月15日には、衆院選の直前で豪雨という悪条件にも拘らず、600名の結集を得て勝ち取りました。

 原発現地若狭では、5月に、高浜現地集会と町内デモ、および、高浜から福井までの5日間のリレーデモを400人の参加を得て貫徹し、高浜原発3・4号機の再稼働時には、原発ゲート前闘争を果敢に闘いました。8月には、「原発にたよらない町づくりを考える」セミナーと交流キャンプを高浜町で開催しました。9月には、おおい町議会の大飯原発再稼動同意に抗議する現地闘争と、MOX燃料搬入阻止現地闘争を闘い貫きました。

 また、12月3日には、おおい町現地全国集会と町内デモを500人の参加を得て闘いとりました。これらの現地闘争の中でも、住民からの暖かいご声援を得ることができました。ご参加、ご支援を頂きました皆様に感謝申し上げます。

 原発重大事故は、人の生命と尊厳を奪い、職場を奪い、農地を奪い、漁場を奪い去ります。私たちは、あらゆる手段を駆使して、原発全廃を勝ち取らなければなりません。

 最後に、チェ・ゲバラの「良心の種を蒔け」「思想の種を蒔け」という言葉を引用したいと思います。粘り強く種を蒔き、育て続ければ、必ず実りを迎えます。世界の原発の全廃を目指して、共に闘い続けましょう!

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