【東京】11・11被ばく問題を 正面から扱うデモ

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 11月11日、東京・新宿で「子どもを被ばくから守ろう!家族も、自分も!」デモが行われた。参加者は200名で、主催者は「脱被ばく実現ネット(旧・福島集団疎開裁判)。被ばく問題を正面から扱う貴重なデモだ。

 通算9回目のデモで、福島から子どもたちを避難させることを訴えて13年から始まった。その後議論を重ね、「関東も危ない」「子どもも、自分も守ろう」と扱う対象が拡大した。

 まず主催者があいさつ。「福島では原子力緊急事態宣言は解除されず、公衆の被ばく限度の20倍の20mSvまでは安全とされ、今ではそれ以上の年間50mSvの汚染がある強制避難地域も次々と避難指示が解除され、被ばくリスクの高い地域への帰還が強要されています。

 区域外避難者の住宅無償提供は打ち切られ、生活困窮で避難者は追い詰められ、健康被害は拡大している。新宿の街で訴えましょう!」

原発で利益を得るのは少数派 被害者の私たちが多数派

 続けて、反原発を歌い続ける生田まんじさんの音楽。そして柳原弁護士(子ども脱被ばく裁判)が日本版チェルノブイリ法制定を呼びかけ、柳田さん (たんぽぽ舎共同代表)も「このデモには大きな意味がある」と話した。中井さん(神奈川・子どもを守りたい)、子ども脱被ばく裁判原告の皆さん、魚住さん(ママデモ)、関東からの避難者、山本太郎参議院議員らが、「人間と原発は共存できない!」と、力のこもったアピールを行った。

 また福島からも、子ども脱被ばく裁判原告の荒木田さんが駆けつけ、「原発で利益を得るのはほんの一握りの人たちで、私たち被害者が多数派なのだ」と熱く訴えた。

 デモの先頭では、山本太郎氏が「子ども脱被ばく裁判」原告の皆さんを沿道の人たちに紹介しながら、マイクリレーで代わるがわる福島の窮状を訴えながら新宿の中心部を練り歩いた。デモ後方は、「住宅支援の打ち切り反対!」「福島関東、避難をさせろ!」とデモコールし続けた。

 デモ後の交流会には40名の参加があり、国の無慈悲な棄民政策をどのように変えるか、真剣に議論された。今号の福島「企業立地補助金」問題の特集も、その時の話から始まった。心から感謝したい。(編集部・園)

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