【大阪】加計学園阻止の闘いはこれからだ

アベ政治に幕引きを!! 『モリ・カケ問題』の責任を徹底追求!!緊急集会 

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安倍首相の地元(山口4区)から出馬した黒川敦彦氏が報告

 総選挙直後の10月26日、「アベ政治に幕引きを!! 『モリ・カケ問題』の責任を徹底追求!! 緊急集会」が大阪ドーンセンターホールで行われた。集会は夏に企画されたが、9月に突然選挙が入り、当日スタッフはみんな疲れきっていたという。選挙で走り回り告知不足で、人数不足も危惧されていた。だが、結果的には再出発にふさわしい熱気に満ちた集会となった。

 集会は、寺脇研氏(元文部省官僚)、黒川敦彦氏(今治加計獣医学部問題を考える会共同代表)、木村真氏(豊中市議)、大川一夫氏(弁護士・森友学園問題情報公開訴訟代理人)が、多彩な角度から森友・加計問題を論じた。なかでも注目されたのは、安倍首相と同じ選挙区の山口4区から出馬し、街頭演説などで加計問題を徹底追求した黒川氏の選挙報告だ。それを中心にお伝えする。

 黒川氏は加計学園問題の地元・今治市在住で、これまで選挙運動などに関わっていた。今年、加計学園問題が浮上すると同時に、「考える会」を結成して共同代表に。保守的な愛媛県でも徐々に関心が高まり、9月23日の今治の追求集会には200名超が集まり、加計学園本校がある岡山県でも9月の抗議集会に300名弱、大分の湯布院集会にも50名が集まったという。

 「森友・加計隠しの解散選挙なら、安倍首相の地元で受けて立つことが大きな闘いになります。選挙で首相を落とせたら終わりなのですから。私は全くの一般市民なので、選挙も完全ボランティア。10月6日未明に立候補を決め、8日に事務所を開設。ギリギリで刷り上がった選挙ポスターには『税金ドロボー、金返せ!』と書かれてあり、『やりすぎだ』という声もあり自分もそうかな~と思いましたが、時間不足でそのままGOに。それは子どもには大受けでした(笑)。

 ボランティアは大勢集まり、『地元でも不満はくすぶっており、誰かが決起してくれることを待っていた』と言われました。山口まで来られない市民も、全国から山口4区の有権者に電話掛けをしてくれました。10日の公示日は安倍事務所に行き、取り仕切る昭恵氏に加計問題の公開討論会申入書を渡そうとしましたが、逃げられました。演説中も最初は『誰?』と思われていても、丁寧に説明していると次第に駆け寄ってきて『自分もおかしいと思っていたんだ』と握手してくる市民もいました」。

 これに木村真さんも「この選挙は面白かった、燃えた! 目の前に最大の敵が、安倍事務所がありますからね」と応じた。

首相の地元でくすぶる不満 反安倍への重い一票

 黒川さんは、結果と今後についてはこう語った。

開票は、私が6687票、安倍首相が10万票超えで、結果だけ見れば惨敗です。しかし、この6687票には1票1票にとても重みがあります。首相のお膝元で、加計問題や安倍政治はおかしいと感じた人々が、全くの無名人に投じた顔の見える1票ですから。
 ボランティアの打ち上げにも30名も集まり、来年の下関市議会選に1議席増やそうという目標を立てました。安倍首相地元の下関市長は、自民党の言うことは全部聞くという誓約書を書かされています。こんな状況を変えるために闘い続けたい。幸い、ただの一般市民が首相を落とすために立候補しても、脅迫を受けたり殺されはしないことがわかりました(笑)。加計学園問題はまだまだこれからですし、4月の開学は不可能に近い。私たちは住民訴訟を起こし、12月20日に第1回の口頭弁論があります。注目と参加をお願いします

 最後に、森友問題を追求する大川さん・木村さんも、近畿財務局を刑事告発し、法廷闘争が本格化すると報告。森友問題は豊中の地域ポスティングから始めたので、今後も変わらずしつこくやり、安倍政権を倒す、と決意表明をした。そして「モリカケ共同追求プロジェクト」を発足させたと発表し、賛同を呼びかけた。

 しかしその後、野党が加計孝太郎氏の証人喚問要求を確認する一方、政府・文科省は強硬認可に向かった。諮問機関の大学設置・学校法人審議会(設置審)から獣医学部新設を認可するよう答申を受けたと発表した。文科相は近く認可する方針で、来年4月の開学が可能になる。これに対し、黒川さんや木村さんは、11月8日~10日まで東京の文科省前で連続阻止集会を行った。

(編集部・園)

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