たいへん悲しいお知らせをしなければなりません。人民新聞の前身である「新左翼」紙発刊(1968年)時の編集長で、編集長交替後も発行人として人民新聞を支え続けた日角八十治さんが、8月31日早朝、多臓器不全で逝去しました。享年87才。9月1日お通夜、2日に高槻市内で友人葬を行い、皆で見送りました。
日角さんは、敗戦直後の革命運動に身を投じ、GHQによるレッドパージで阪急電鉄車掌としての職を奪われた後は、共産党専従として活動。60年安保闘争で樺美智子さん虐殺に対する共産党の声明を批判するビラを配布したとして党の査問を経て除名処分。その後は、共産党に代わる革命党建設のために活動を継続し、そうした活動の一環として「新左翼」紙発刊における重要な役割を果たしてきました。
編集長交代後も、東京支局開設を主導し、発行人=日角八十治の名前で人民新聞を皆さんに送り続けるなど、晩年まで人民新聞とともに生きてこられました。
日角さんの逝去は、編集部事務所を移転し、新体制に移行せんとしている真っ最中の訃報で、世代交代を象徴する死でした。私たち現役編集部は、いっそうの決意を持って揺るぎない新体制の構築、さらに若い世代への世代交代を成し遂げなければならないと思っています。
在りし日の日角さんを語り、遺志を引き継ぐための「偲ぶ会」を近日中に開催します。詳細が決まり次第お知らせします。次号で、略歴・追悼文を掲載しますが、取り急ぎお知らせします。
(編集長 山田洋一)