各地のムーブメント 津波も地震も止められない。でも、原発は止められる

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伊方原発再稼働抗議集会 決議文

10月23日 第30回伊方集会参加者一同

 5年前の福島原発事故から私たちが学んだのは、「原発事故に地元はない」ということです。
 国が定めたPAZ圏やUPZ圏などという区分は、事故が起きれば何の意味ももたない―そのことに気づいたからこそ、広島や大分で差し止め仮処分請求裁判が起こされたのです。私たちも伊方原発事故が起きれば、共に被害者となり避難せねばならないものとして、8月12日の伊方原発再稼働がおそろしく、残念で悔しくてなりません。
 今年4月の熊本地震では、観測史上例のない大きな揺れが連続して起きました。そのため、1回の揺れであれば持ちこたえたはずの建物が倒壊しています。8月17日の愛媛県の原子力専門部会では委員から「(熊本のように)予想された最大の揺れが連続して起きても原発は大丈夫か?」という質問に対し、四電は「大丈夫」と答えましたが、根拠は示しませんでした。南海トラフ地震も近づいています。
 私たちにわかっているのは…「人間には津波も地震も止められない。でも、原発は止められる」ことと、「私たちは健康で文化的な生活を営む権利を持っている(日本国憲法第13条)」ということです。
 私たちはあきらめることはできません。豊かな海の幸、山の幸に恵まれたふるさとを捨て、次の世代の人々にさらなる苦しみを背負わせることはできないからです。
 今日ここに集まった私たちは、「自分たちもまた伊方原発の地元である」との思いを共有し、それぞれの暮らす地域の仲間と日々の運動を続けながら、今まで「地元」と呼ばれてきた地域や、県境を越えた地域の人々と連携し、伊方原発を廃炉にすることを決議します。

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