ぷりずむー1598号

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 トランプが勝ったのは、ポピュリズムの面もあるが、主流秩序の下位に押しやられている人々の不満に米・民主党が応える政党ではなくなっていることの反映という面もある。橋下や安倍や英国のEU 離脱派が勝つことと同じ問題構造がある。▼「反特権階級」ということには、主流秩序への批判の視点があるが、本当に「特権階級・既得権益」と戦うというならば、金持ち・大企業側の共和党・日本の自民党(その補完勢力の公明党と維新)と戦うことになる。万博やオリンピック、カジノ、軍需産業強化など大型投資で問題を糊塗していく勢力と戦うことになる。周辺化され抑圧されているマイノリティの運動と連携することになる。メキシコ国境に壁とか都構想というのは選挙用の風船に過ぎず、なにも現実を改善しない。つまりトランプや橋下は、選挙のときに言っていたことを実現できず裏切らざるを得ない(今の維新をみよ)。▼安倍がトランプやプーチンと歩調を合わせ格差社会は変えず、右傾化軍国化・自衛隊員死亡を進めることになって、トランプや橋下や安倍を支持していた大衆もメディアも学者も、「まさか」「知らなかった」「裏切られた」「ここまでするとは思っていなかった」と後で言うのは見えている。我々の展望は米国でも日本でも今までどおり、主流秩序に対抗するような現場からの抵抗と未来社会の先取りの空間の創造であり、「トランプは私の大統領ではない」というデモをし、最賃アップなどのまともな政策を求めていく運動にある。  (I)

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