世界の支配を誇るG20に 多彩な市民が抗議や提言 編集部 園 良太

会場へのデモ、市民サミット、香港人の抗議  まず6月23日、「G20大阪NO! アクション・ウィーク実行委員会」が、御堂筋でデモを行った。新町北公園には約250人が集まった。開会にあたり、福岡空港の入管が、デモに参加予定 …

食料配達員が見た! 警察・報道・経済の歪さ 配達員 Aさん 

G20大阪交通規制後日談  6月28日~29日に開催された「G20(20か国地域首脳会議)」のために、27日~30日、午後1時頃まで阪神高速(阪神高速道路)などで交通規制が実施され、大阪府警は自動車の利用の自粛を呼びかけ …

【沖縄基地報告】日米地位協定で基地汚染を野放し 稲垣 絹代(名護市在住)

有機フッ素化合物の血中濃度が全国平均の4倍  米軍基地内で大量に使用されてきた泡消火剤に含まれる有機フッ素化合物のPFOS・PFOAは、自然分解せず生物に蓄積され、生態系や健康への悪影響、発がん性も疑われるため、2018 …

無知からくる差別意識を払拭 講師:細見義博(NPO法人スマイルひろば事務局長/地域総合センター神崎)

ネットが普及し、もはや「隠せない」部落差別  6月19日、公開講座「インターネット上の部落差別との向き合い方」が、小田地区人権啓発推進委員会の主催で行われた。講師は、尼崎市「インターネットによる差別書込みモニタリング事業 …

【文化欄】美山の自然や産品への愛を SNSで発信、商品化も聞き手 編集部 矢板 進

文化欄 Iターンする若者たち(3)ひとり観光協会 紹介によってインタビューの相手をつないでいく本欄は、前回より奥まった山里、美山町に足をのばした。今回のインタビューは、Iターン者の多様な可能性のひとつに触れた旅であったよ …

【フランス・ストライキ】教員が試験監督をボイコット 須納瀬 淳(パリ第八大学博士課程在学)

教育の自立性を侵す法案に反対の意思示す  6月17日、フランスのバカロレア(大学入学に必要な国家資格)試験の一部である哲学試験が行われるなか、複数の労働組合の呼びかけに応じた教員たちの試験監督のボイコット運動が起きた。そ …

指名手配の香港活動家2名 ドイツで難民保護適用 地域・アソシエーション研究所 山口 協

2016年 旺角騒乱での投獄避け  いま香港は逃亡犯条例の改定をめぐる闘争の渦中にある。人々は、条例が改定されれば香港の司法の独立が失われ、中国政府への批判者は「犯罪者」として引き渡されかねないと恐れている。かつて英国の …

大学に山積する貧困問題 安藤 歴(大学院生)

学資ローン漬け、ワーキングプアの非常勤職員・講師 安藤 歴 1993年生。大阪大学人間科学研究科博士課程在籍。専攻はフランス政治理論・思想史。負債を背負った学生労働者。 大学における「労働と貧困」の問題は、「ロスジェネ」 …

【記者の目】パスを出してますか?しっかり受け取ってますか?

 前号(1686号)の、元ラグビー選手の平尾剛さんへのインタビュー時に話してくださったことで、東京オリンピックに反対する意見を表明したものの、スポーツ界や、自分の身の回りの教育関係者からほとんど反応がなかったということが …

頑張ればなんとかなるとか お花畑な幻想ですね~その1~小坂 保行(路上雑誌販売員・アマチュア作家)

金沢の路上生活者のリアル 野宿生活者の雑誌販売員として北陸・金沢の路上に立ちつつ、アマチュア作家として地元の表現者らと親交を深める小坂保行さん。そんな小坂さんがなぜ40歳目前で路上生活となったのか、雪の北陸の冬をどう生き …

【浦島オバさん太郎の日本はすごくない!】大西 ゆみ

<第二話 30年前と変わらぬ履歴書>  友人の犬猫ホテルでの週2回のアルバイトは幸せな時間。しかし、早いところ安定した仕事を見つけなければならない。その頃はまだ、日本の残酷な就職差別の正体を知らない私は余裕でのんきに構え …

妨害に負けず警察署前抗議編集部 園 良太

滋賀県警、京都府警が連帯労組9名逮捕 滋賀県警は6月18日、連帯ユニオン関生支部の組合員3名と元執行委員1名を逮捕した。さらに翌日、京都府警は、武委員長をはじめ役員4人と組合員1人を逮捕。一連の弾圧による被逮捕者は70人 …

「石川一雄さんは無実だ」 地域で市民に訴え続けよう

第42回 狭山再審を求める神戸アクション 6月22日、神戸マルイ前で、第42回 狭山再審を求める神戸アクション(主催:狭山再審を求める市民の会・こうべ)が行われた。フェイスブックのイベントページでは、「再審を実現できるの …

ゴシップ・ガール エメリー・ジャナキラム 原典:Verso Blog, 2019,4,12 翻訳:脇浜義明

(以下は、マルクス主義フェミニストであるシルヴィア・フェデリーチは、魔女狩りを闘う女性に対する組織的な虐殺であるとするCaliban and the Witch(邦訳書『キャリバンと魔女―資本主義に抗する女性の身体』以文 …

二世紀にわたる先住民の抵抗から気候運動家は何を学ぶか―スー族の歴史研究者の想い アイリーン・ブラウン  

出典:MRon Line, 2019,3,9 翻訳:脇浜義明 (前に米先住民たちのスタンディングロックの闘いを紹介したが、このたびスー族のニック・エステスが『我らの歴史は未来―スタンディングロックvsダコタ・アクセス・パ …