カジノ・万博に頼らない地域経済の育成を   阪南大学教授 桜田照雄さんに聞く(2)

 92年のUSJ招致を契機に集客政策に邁進した大阪市は、地場産業の育成策を放棄したかのようです。USJ自体も住友金属の工場跡地に建設されました。このとき汚染土壌10万立米の処理は大阪市が負担しました。この経験もあってか、 …

 【韓国の新たな運動】 最終回 ミートゥー運動と恵化駅前デモ 朴藝智(ぱく いぇじ 交差性フェミニスト連帯記)

 2018年上半期、韓国社会最大の論争点はミートゥー運動だった。  2018年1月29日、現職検事のソ・ジヒョンがJTBC放送のニュースルームという番組で、検察内の性暴力を告発した。検事という地位にいる人でも「女」という …

【文化欄】連載:みんな居場所を求めてる(7)ドイツカフェ「みとき屋」 経営する井尻さんに聞く

 まさか「郷土愛」という言葉が聞けるとは思わなかった。地元の人とは少し異なった愛情かもしれない。Iターン者たちが集まる年2回のクラフト市は、17回目を迎えた。地の人も少しずつ参加するようになったという。Iターン者たちで作 …

【本 BOOKS】「左派の反緊縮運動を!」

 「左派とは何か?」を問い直す意欲的な好著だ。著者3氏の鼎談という形をとりながら、各氏の具体的な経験も盛り込まれながら話は展開していく。「下部構造を忘れた左翼」(第1章)、「今こそニューディール政策を」(第2章)、「左派 …

【イスラエルに暮らして】パレスチナ・ベドウィン集落の非暴力抵抗運動   イスラエル在住 ガリコ美恵子

 昨年秋、「18年4月までに撤去。集落民はジェリコの山岳に移転せよ」と、イスラエル政府の方針が出されていたベドウィン集落=「ハーン・アル・アフマル」について、その後の経過をお伝えする。  イスラエル政府の強硬方針に対し国 …

京都大学・吉田寮退去期限

期限最終日は祝祭空間に  耐震基準を満たしていないなどの名目で、京都大学により全面退去を求められている吉田寮。退去期限最後の9月30日の夜、寮生など40人が出演する芝居が3時間にもわたって披露された。深夜0時、期限を迎え …

【沖縄訪問記】9・22うまんちゅ大集会に参加して よつば職員 森 敦志

 沖縄と言えば、原稿を書いている9月27日現在も知事選、真っ最中。僕の中には沖縄の血が半分入っている、正確には種子島経由沖縄行きの血だろうか。残り半分は北海道経由利尻島。  那覇空港から嘉数(かかず)高台公園へ。日本で唯 …

【言わせて聞いて】弱者に陽が当たる社会へ

 中央省庁が障がい者雇用を水増し発表していたことが暴露され、彼らが本気で障がい者をはじめ社会的弱者の立場に立っていないことが判明した。  学校でも「障がい児を普通学校へ」という運動の中で、かなり実現されてきているのだが、 …

【カジノ問題】万博・カジノ誘致 維新の実績作りが目的 阪南大学教授 桜田照雄さんに聞く(1)

与党がカジノ誘致法案を強行採決して2カ月。反対の声も根強く、大阪万博のスポンサーには米国カジノ企業が並ぶなど、露骨な利益誘導も明らかになっている。 相次ぐ自然災害で、目先の箱物建設から人命優先への政策転換が必要とされてい …

9・18国賠訴訟を提訴 新聞社家宅捜索を許さない!

 昨年11月21日の編集長不当逮捕と同時に行われた新聞社への家宅捜索に対し、本紙が原告となり兵庫県警への国家賠償請求訴訟を9月18日に提訴しました。仕事道具押収による損害や名誉の毀損を問います。  大川一夫弁護士を筆頭に …

【ぷりずむ】

 女子体操のパワハラ騒動で、日本体操協会は、塚原夫婦の職務一時停止を決め、第三者委員会による真相解明をすすめている。そのなかで、フジテレビ「バイキング」の メーンMCの坂上忍が、9月10日前後、塚原夫婦擁護のスタンスで番 …

性急な関西空港の再開に不信 フリーライター 谷町邦子

 関西国際空港(大阪府泉佐野市)は9月4日、台風21号による高潮で浸水、停電。また、空港と陸をつなぐ連絡橋に、タンカーがぶつかり、利用者・従業員合わせて8000人もの人々が取り残される事態となった。復旧は急ピッチで行われ …

【緊急報告】沖縄知事選(9月19日現在)  山本英夫(フォトグラファー/名護市在住)

概況:今回の沖縄県知事選挙は、沖縄の未来がかかっており、日本の進路を左右し、アジアの今後に影響する重大な選挙だ。この意義は4年前とも異なる。何が異なるかと言えば、イデオロギーよりもアイデンティティのオール沖縄の正否が懸か …

【連載(3)韓国の新たな運動】立ち上がる韓国の女性たち 朴藝智(パク イェジ 交差性フェミニスト連帯記)

 前号で紹介した、女性嫌悪殺人といえる「江南駅殺人事件」を追悼する女性たちに、よく思わない男性たちが非難をしはじめた。あげくの果てには追悼現場に現れ、「男性を嫌悪する女性たちは真の追悼をするのではなく偽物だ、彼女らはごた …

【くりりゅうの哲学ノート】病と暴力を軸に賃労働を捉え直す 在野の哲学者・文筆業 栗田 隆子

 断捨離という言葉が流行って久しいが、もっぱら捨てるに徹している日々。そして私の部屋がぐんぐんきれいになっている。  同時に社会活動で出会った人間関係の一部に終止符を打ったり、距離を置いたりした結果、みるみる寛解の道を辿 …