JCA-NETセミナー


イベント詳細

  • 日付:
  • カテゴリ:

Pocket

3. セミナー3 フォローアップ――セミナーで取り上げたテーマに関連した質疑や情報交換
2月28日(火) 19:00~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オンライン
参加費:無料
主催:JCA-NET
連絡:小倉利丸(JCA-NET理事) toshi@jca.apc.org 070-5553-5495
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 セミナー2 安保・防衛3文書――サイバー領域の非軍事化と民衆のサイバー安全保障とは
今回は、先月のセミナーに続いて安保・防衛3文書のなかの「サイバー」に関連する問題を取り上げます。サイバーは、スマホやパソコンから家電製品、
自動車など、私たちの日常生活そのものです。従来型の軍事行動のばあい、戦場や部隊の存在、基地などの場所と、私たちの生活空間とは視覚的にも区別が可能です。
サイバー領域ではこうした区別が不可能です。サイバーという領域での軍の行動は、ハッキングやネットワークの妨害行為などから盗聴、
「偽情報」拡散などまで広範囲にわたります。サイバー領域では、いわゆる軍事行動が私たちのプライベートな場所にまで入り込んでいる、
ということを理解しておく必要があります。他方で、戦争状態にあるとき、紀元前の中国の兵法書で孫子が戦争の前提条件として
「民をして上と意同じゅうせしむるものなり」と述べたように、古来から民衆の意識を支配者の意識に統合することが戦争の必須の条件とみなされてきました。
ですから、反政府運動や異議申し立て運動もまた戦争遂行にとっての障害とみなされます。サイバー領域は私たちの言論表現の領域でもありますから、
政府によるサイバー領域での言論統制や監視はより厳しいものになることが想定されます。
同時に、サイバー領域が憲法9条とどのように関わるのかについても、私たちなりの考え方を議論したいと思います。原則はサイバー領域の非軍事化、サイバー戦争の放棄です。
しかし、9条には「サイバー」への言及がありません。この点が9条の弱点といえます。
サイバーにおける戦争とは何か、武力による威嚇又は武力の行使とはどのような事態か、そしてサイバーにおける交戦権とは何なのか、
などへの私たちの考え方を組み立てることが必要になります。
また、サイバーは、軍事と非軍事の境界線があいまいな領域でもあるため、警察やその他の政府機関との関係も問題になります。
この点についても議論したいと考えています。
その上で、安保・防衛3文書の戦争に前のめりな立場に対して、サイバー戦争放棄の立場から私たちにできる対抗手段とは何なのかを皆さんと議論したいと思います。

3 セミナー3 フォローアップ――セミナーで取り上げたテーマに関連した質疑や情報交換
毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま
く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ
て解決していく回になります。気軽に、日頃抱えている問題などがあれば、出してください。

Pocket