12月22日(土)13:30~17:30
会場:柏中央公民館 集会室2
資料代¥800
(講師)千本秀樹(筑波大学名誉教授)
主催:近現代史を学ぶ会
連絡TEL070-5579-6750(松岡)
前回は予告よりテーマを絞り、「労働組合運動と社会主義運動の出発」としました。今回はその後の社会運動です。
日露主戦論が熾烈になるなかで、幸徳秋水と堺利彦は平民社を設立し、反戦運動と社会主義運動を展開し、戦争中にはロシアの社会主義者をふくめた国際連帯も実現します。
国家主義の高まりによって、『週刊平民新聞』も廃刊となり、幸徳秋水は渡米します。ポーツマス条約の調印にあたって、日本が勝ったと思い込まされていた民衆は日比谷焼打ち事件を起し、暴動は全国に広がります。
その後、何かあると暴動を起すという「都市民衆騒擾」の時代が、米騒動まで続きます。日露戦後、西園寺内閣のリベラルな政策のもとで日本社会党が結成され、幸徳秋水が労働者のゼネストを根幹とする直接行動論を引っ提げて帰国し、議会政策論の田添鉄二と論争を展開します。
支配層保守派は道路で赤旗を掲げたというだけの理由で懲役2年半という赤旗事件で弾圧し、大逆事件につながっていきます。今回は講座に先だって、当時の社会主義者たちを描いたNHKの「足尾から来た女」の後編(75分)を視聴します。