ルネサンス研究所5月定例研究会《テーマ》「社会運動への動員・参加形態の変容―ソーシャル・メディア登場と新たな抗議行動―」


イベント詳細

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5月14日(月)18:00開場18:30開始 
会場:専修大学神田校舎1号館7階72教室 
資料代¥500
(報告者)橘内優一(直接行動)
昨年度立正大学文学部社会学科を卒業いたしました、橘内と申します。今回ルネ研で卒業論文報告をさせていただくこととなりました。
タイトルは「社会運動への動員・参加形態の変容―ソーシャル・メディア登場と新たな抗議行動―」です。
この論文は、戦後日本における社会運動(この論文では示威行動・直接行動としてのデモ、座り込み、ストなどの抗議行動)
に参加する人々が何を通じて参加してきたのか、の変遷を明らかにする論文です。
また「3.11以降の社会運動は組織動員主流から個人参加主流へと変容した」という小熊英二や津田大介らの言説の妥当性を検証する論文ともいえます。
では何故私はこのテーマを研究したのか。それは主に、私が社会運動の変容に対して危機感を持つ、社会運動当事者だからです。
そもそも私は社会運動を、権力への抵抗ツールであり(単に政治経済体制としての意味ではなく)「自由で民主的な社会」を担保する重要な現象だと捉えています。
その社会運動の形態が変容するということは、そのような社会運動の機能が損なわれる可能性があるかもしれません。
具体的には、労組が強い時代にはストができますが、今ソーシャル・メディアで個々人に対してストを扇動しても上手くいかない、というようなことが挙げられると思います。
また、私は3.11以降社会運動に関わり始め、反原発、反安保などの運動を体験してきました。
そこで組織動員型の「総がかり行動」や個人参加型の「反原連」「SEALDs」などといった様々な社会運動アクターを見てきましたが、
それらは今後どうなり、今後の社会運動はどうなるのか、にも非常に興味と危機感を持っています。
この研究を通じて未来の社会運動に何らかの形で資することもできたらとも思っています。
最後に、読み返すと至らない論文だといつも思いますが、学科では優秀論文に選出され大学学会誌に掲載された論文でもありますので、今度の報告聴いて下さると嬉しく思います。
主催:ルネサンス研究所

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