2月23日(土) 14:00開始(13:30開場)
会場:立教大学・池袋キャンパス 5号館 5223教室(予定)
資料代¥800(会員¥700)
(講演)金(キム) 富子(プジャ)東京外国語大学、『植民地遊廓』著者)
近代日本による朝鮮侵略のなか、日本人移民者とともに日本式の公娼制が日本人居留地へと移植されました。そもそも前近代の朝鮮王朝時代では、政策的に性売買が禁止されていたため、江戸時代の吉原に代表される政府公認の遊廓のような公娼制はありませんでした。
ところが、日清戦争・日露戦争をきっかけに日本軍が朝鮮に駐屯、常駐化するようになって、日本式性売買がひろがり、占領地遊廓へと展開していきました。さらに「韓国併合」(1910年)後には、朝鮮人をも巻き込んで、法制度的に名実とも植民地遊廓になりました。
朝鮮北部を扱った前回に続き、今回は植民地大都市である「京城」(現ソウル)を中心に、日本式遊廓がどのように形成・展開したのかに関して、憲兵隊をはじめ日本の軍隊の動向に着目したお話をうかがいます。具体的には、日本人街にあった朝鮮最大の遊廓だった「新町遊廓」(写真)、日本軍基地・龍山の近くにあった弥生町(桃山)遊廓です。ここには軍人を含む日本人男性を相手に日本人/朝鮮人の娼妓がいたし、周辺には朝鮮人遊廓ができました。貴重な写真も含めて、めったに聞けないお話ばかりです。皆さんふるってご参加ください。
当日は、講演者の最新刊の『植民地遊廓—日本の軍隊と朝鮮半島』(共著、吉川弘文館)などの書籍を割引価格で販売します!
主催:「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)
連絡TEL/FAX:03-3818-5903