【告発】暗躍する「自衛隊情報保全隊伊丹」 関西各地の市民運動を日常的監視 春待ち人(関西在住労働者)

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 私が自衛隊内に公安警察と同じ役割を担う「情報保全隊」がいることを知ったのは数年前で、京都・経ヶ岬の米軍Xバンドレーダー反対集会に参加した時だった。一緒に参加していた人から「あいつ自衛隊のやつや!」と言われて初めて気が付いた。写真は今年の「4・29昭和の日反対!大阪集会」の時のものだ。左の男Aは、米軍反対集会の時も鋭い眼光でこちらを監視していた。その後さまざまな市民活動に参加する中で、10数回はAを見かけ、監視の事実が確信に変わった。 
 

自衛隊には「情報保全隊」という市民監視の部隊が存在し、私たち市民の監視を行っていることは、全国で問題化された。仙台では市民が自衛隊を裁判に訴え、自衛隊は監視と市民の名前や住所を掴んでいたことを認めた。市民に被害を与えたとして罰金刑が下され、市民は高裁でも争っている。それにもかかわらずいまだに監視を続けているのだ。
 

彼らは、正当な申請をしてアピールをしながらデモをしている私たちを、デモコースのところどころで監視していた。デモが梅田のOSビル前にゴールした時、デモから少し離れていた私は彼らの会話を近づいて聞いた。ニヤニヤと笑いながらこちらを見下すような態度で監視をしていた。写真右の男BはAに敬語を使い、「上官」などと呼んでいたため、BがAの部下であり、自衛隊員だと確信を深めた。
 

私は到底許されないと思い、正体を調べることを誓った。帰る2人を梅田の雑踏に紛れて追うと、2人は別れたため上官Aを追った。がっしりした体格と監視者独特のオーラのせいで、雑踏でも見失わなかった。何とAは兵庫県の自衛隊伊丹基地の官舎へ帰宅していった。10棟ほどが立ち並び、入口に基地宿舎の名前と「立ち入り禁止」の看板、裏手に回ると、大量の迷彩服がベランダに干してあった。これでAが自衛隊員であることが証明されたと安心したと同時に、恐怖が込み上げてきた。私たちは自衛隊に監視されている。そしてどれほどの個人情報を取られているんだろう、と…。
 

知り合いから、大阪市内で活動しているのは情報保全隊伊丹であると聞いた。Aが伊丹の自衛隊官舎に帰宅していた理由がはっきりした。自衛隊は伊丹基地を関西本部に位置づけており、情報保全隊の本部機能もそこにあるだろうからだ。
 

その後も大阪市内で行われる集会やデモに参加し、彼らを探すと、5月1日の中之島メーデーや6月のG20反対デモ、10月20日のエルおおさかの国際反戦デー集会・デモにも監視に来ていた。常に公安警察に紛れながら。
 

彼らは何の目的で私たち市民を監視しているのか。このままでは軍隊が市民を思想弾圧する旧軍の憲兵のような存在になってしまわないかと心配だ。自衛隊は警察と違い、監視行為を制限する法律がそもそも無いため、絶対に監視してはいけないのに、やりたい放題なのだ。
 

今後もこの2名は、市民活動監視を続けると思います、私たちの正当な活動が侵害されないためにも、私は警鐘を鳴らしていきたいと思う。全国のみなさんも、現場に公安警察とともに自衛隊の情報保全隊が監視に来ていないかどうか見渡し調べること、いたらその場で抗議してやめさせることをお願いしたい。

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