原発、科学戦争、ゲノム編集、尊厳死 いのち脅かす資本主義の最前線総まとめ 梅田解放区 nana

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10/19高槻「現代(いま)いのちを問う」開催

 10/19(土)、大阪府高槻市の高槻現代劇場で「現代(いま)いのちを問う」が開催された。  

午前は「原発事故と内部被ばく」、「科学技術の戦争への利用」、「出生前診断の拡大とゲノム編集」、「終末期医療―特に脳死・尊厳死」という4つの分科会でそれぞれ講演が行われた。午後は記念講演「現代医学・科学を取り巻く政治・経済状況」(ジャーナリストの斎藤貴男さん)と、各分科会の報告というスケジュールだった。  

私は原発問題について知りたいと思い、第一分科会「内部被ばくによる健康被害をもたらした原発問題」を聴講した。  

放射線・放射能の発見と歴史を、被曝被害と防護基準の歴史として辿り、被ばく影響に対する私たちの知識がどのように蓄積されてきたかを知ることができ、非常に勉強になった。  

どのような放射線・放射能であっても(自然発生のものでも)、リスクがあること。当たり前のことだが、このリスクを把握することが大切であること。そして福島原発事故は東電や国が引き起こした不条理な被ばくであり、私たちには事故に伴う余計な被曝は拒否する権利があるということを確認した。  

また、福島で小児甲状腺がんが多発していること、復興という名の被ばく強制と棄民政策、「復興五輪」と称して福島原発事故を終息させる国の政策などが語られた。  

原発問題は終わるどころか、これから100年~200年間放射能汚染と向き合い続けなければならないこと、自主避難者たちと連帯し終息を狙う国家権力と闘わなければならないことを痛感した。  

弱者への監視と搾取 知ることを怠らない

「現代(いま)いのちを問う」とは、私たちが生きる今、医療や科学が発達する中で経済優先による命の軽視を危惧することであった。  

記念講演で印象に残った言葉は「優生思想の蔓延」だった。斎藤氏は、現代の日本社会で最も深刻なのは、社会ダーウィニズムとしての新自由主義であり、これを温床に復権を果たしつつある優生思想ではないかと言う。 この優生思想のもとで、医療・科学・軍事・教育がおこなわれている。  

私が特に衝撃的だったことは、「ゆとり教育」の真の狙いである。非学、無才には限りなく実直な精神だけを養わせ、できるものを限りなく伸ばすものであるというのだ。才能による切り捨てを臆面もなく言い放つ権力者に、背筋が凍る思いがした。  

他にも、医療では子宮頸がんワクチン問題の恐ろしいほどの功利主義。外需を求めて日本企業が戦争の危険がある国に行くので、彼らを守る軍事力が必要であるという自衛隊派兵との関連性。増税によるポイント還元はキャッシュレス前提であり、データを蓄積し信用スコアリングとする監視社会……。  

弱者は監視され搾取され虐げられる国が着実にできつつあり、それに伴いさまざまな問題が噴出してきている。私たちはその問題に目を背けず、声を出し続けなければならない。  

私はこの会に参加して、自分を取り巻く環境や社会に常にアンテナをはり、「知る」ことを怠らないようにしたいと思った。誰もがより良く幸せに生きることを考え、それに対する問題に気付くことができた大変有意義な時間であった。

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