戒厳令下の天皇即位式、大嘗祭反対! 自由・平等・平和・民主の道に天皇の居場所はない 井上森(終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク)

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韓国侮蔑、「表現の不自由展」中止の底流にあるのは天皇制翼賛体制

「マサコサマ復活!」で日米同盟の 懸念を隠したナルヒト新天皇制

 5月1日の「天皇代替わり」を、首都圏で活動する「おわてんねっと」は連続行動「反天WEEK」(4/27~5/1)として、延べ千人を超える結集で迎え撃った。  

その後も、5月26日「新天皇・トランプ会談反対デモ」、7月15日「徹底検証!ナルヒト天皇制集会」、8月15日「天皇に平和を語る資格なし!集会デモ」、8月31日「天皇制に終止符を!WAM渡辺美奈さん講演会」など、ほぼ毎月のペースで、ナルヒト天皇制に抗議する活動を積み重ねてきた。  

ナルヒト天皇制が始まって5カ月。「代替わり」前後の翼賛報道ラッシュはいったん影を潜めたように見えるが、社会運動の話題となった大きなテーマには、やはり通奏底音のように天皇制のタブーや戦争責任が存在している。たとえば、とどまることを知らない日本社会の韓国への侮蔑・敵対感情。あるいは、あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」中止問題。  

メディアにおける皇族の描かれ方をみると、「雅子完全復活」「秋篠宮家へのバッシング」が基調だ。00年頃から続く雅子の精神疾患との闘病において、現在の調子は間違いなく最高のものだ。代替わりしてから行われた今年の4大天皇行事のすべてに、雅子は出席した。  

なによりも5月26日のトランプ夫妻との会談で、「通訳なしの見事な英語」で夫妻をもてなし、長年の夢であった「皇室外交」へと華々しい再デビューを果たしたことの意味は大きい。米大統領との儀礼を通じて、新天皇夫妻は強烈にアピールした。「マサコサマ復活!」の掛け声とともに、ズブズブの日米関係への懸念は後景に押しやられる。  

王と臣下の主従契約 でたらめな宗教儀式

10月・11月、もう一度天皇制は大きく浮上する。まずは10月22日の即位式。この即位式は、皇居で行われるクローズドの式典と、皇居から赤坂までのオープンカーでの天皇・皇后のパレードで構成される。  

1時から行われる皇居での式典には内外2500名の参列者が訪れる。新天皇ナルヒトは、地上1・3mにすえられた高御座(タカミクラ)の上から即位を宣言。「臣民代表」の安倍首相はそれに返答して「寿詞」(ヨゴト)と呼ばれる天皇への祝辞をのべ、「天皇陛下万歳」三唱の音頭を取る。王と臣下の主従契約の確認儀式である。  

対して3時半から行われる皇居~赤坂御所までのパレードは、「一般臣民」への天皇の「お目見え」である。王と大臣と臣民と。この三者の相互関係のうちに、天皇は天皇になる。  

11月14日深夜から15日未明に皇居・大嘗宮で行われる「大嘗祭」では、ナルヒトは皇祖神アマテラスと新米・新酒をともに食べる。即位式が現世的な天皇の承認儀式であるとすれば、大嘗祭は天皇家が先祖である神に承認される儀式だ。  

千葉災害対策費は12億円  一夜で壊す大嘗祭舞台は27億円

日本という国は、これらの儀式にどれだけの力量をかけているのだろうか? まず即位関連全体の予算は166億円にのぼり、実に前回の平成代替わりの3割増しの数字だ。  

大嘗祭では、一夜限りの儀式に使う「大嘗宮」の建設に27億円をかけ、儀式後すぐに壊す。9月に千葉を襲った台風・停電被害への国の対策費が12億円と聞けば、いかに大きな数字かが分かる。  

10月22日の即位式前後の20日~25日にかけて、警視庁は都内の交通規制を発表。高速の乗り入れ規制や検問を通じて、交通量を減らすという。  

それだけではない。民間にも同期間のイベント実施の自粛を求め、宿泊業界には「テロ対策」として「不審宿泊者」の躊躇ない通報を呼びかけた。G20で大阪に現出した光景が、東京で繰り返されるのだ。  

政府以外の集まりでは、日本会議が仕切る「天皇陛下御即位奉祝委員会」が11月9日に「国民祭典」を実施。皇居前広場に1万人の参加者を公募して、嵐やピアニスト辻井伸行が奉祝曲を披露する。天皇・皇后は二重橋まで出向いて手をふることになっている。  

繰り返す。これは日本会議が実質的に仕切っている集まりである。神輿の担ぎ方は右翼のほうが年季が入っている。安倍政権への何らかの掣肘を天皇制に期待する向きはよもや本紙読者にはいないと思うが、念のため。  

即位式反対デモへ G20同様の東京戒厳令を打ち破ろう

おわてんねっとは、10月22日に東京戒厳令を打ち破って即位式反対デモを行う(1時15分、新橋駅すぐニュー新ホール地下ホール集合・3時デモ出発予定)。デモ申請の難航も予想されるが、「祝意」など微塵も表するつもりのない人々がこの国にもたくさんいることを、デモではっきり示していきたい。東京方面の読者の皆さんは、ぜひご参加ください。  

11月14日大嘗祭の夜には、なんらかのアピール行動を都内某所で展開予定。そして年末には、この1年間のおわてんねっとの活動を締めくくる意味を込めて「終わりにしよう天皇制!2019大集会・デモ」を開催予定である。懲りずにコントや歌もやる予定です。奮ってご参加を!

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