【沖縄】何が起きても驚かなくなった 自分が怖い稲垣 絹代(名護市在住)

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衆議院沖縄3区補欠選挙 「オール沖縄」の勝利

屋良朝博さんの当選 選対の献身的な活動の成果

 4月21日(日)衆議院沖縄3区補欠選挙の投票日、開票同時の20時に「オール沖縄」勢力が総力を挙げて応援した屋良朝博さんの当選確実の速報が出るかもしれないと思い、テレビの前で期待していた。速報が流れると「出た!当確」「やった」「よかった」と友人たちからLINEが次々送られてきた。私自身ほっとした、頑張ったかいがあったと心底うれしかった。  

今回の選挙も昨年の県知事選や2月の県民投票と同様に、名護市や沖縄市、金武町などの衆院3区の有権者であろうがなかろうが、辺野古新基地建設に反対する多くの沖縄県民、県外の人々の献身的な活動が展開された。しかし、県内の主要選挙で投票率が最低の43・9%、衆議院大阪12区の補欠選挙の結果も芳しくなく、連日の疲れのため、早々に寝入ってしまった。翌日の新聞を見て、「島売安伊子」と揶揄される相手候補に、17728票差しかなかったのには驚いた。  

4月24日の琉球新報は、「屋良氏の選挙公報等の経歴の誤記載が自民党から指摘され、屋良氏が謝罪に追い込まれ、選対の弱さが露呈した。そのため、1万が島尻氏に流れ、1万が投票に行かず、計2万票が流れた」「結局、揺るがない辺野古反対の民意で勝てただけ。本来なら圧倒的な勝利でなくては」と陣営幹部の声が聞かれたと報じている。  

4月から大学で非常勤の仕事が始まり、時間がなかったが、屋良さんの名前を浸透させねばと「ヤラさんと連帯する勝手連」の仲間たちと、朝や夕方、日曜日などに幟や横断幕を掲げて街角でスタンディングを行った。  

また、名桜大学の教員Aさんと名護市営球場前でスタンディングした後、安和の琉球セメント前で屋良さんの幟を持ちながら阻止行動を行った。夕方からAさんはゼミの学生たちと街宣車に乗った。今回も名桜大学の学生たちが活躍。私は大学に車を1日中駐車しているので、後ろの窓ガラスに「ヤラともひろ」と書かれた顔写真入りのチラシを張り付けていた。他の教員から「まるで宣伝カーですね」と笑われたので効果はあったと思う。  

告示前に自宅に配布された自民党のチラシに、島尻安伊子の過去の実績として、名桜大学の看護学科設立と公立化が挙がっていた。大学関係者に、事実関係を聞いたところ、偽りだと判明。さらに、選挙日程の後半に、「女は政治は無理 女は台所に帰れ」というステッカーが沖縄市やうるま市、名護市でも電柱などに多数張られた。選挙管理委員会と警察に通報し、捜査されている。  

選挙中の13日に北谷町のアパートで在沖海兵隊所属の海軍兵と日本人女性の遺体が発見された。米兵が女性にDVやストーカー行為を行ったうえ、刃物で女性を殺害して自殺した。米軍憲兵隊と沖縄県警は事前にトラブルの発生を把握していたにもかかわらず事件を防ぐことができなかったのである。  

また女性が殺されて…

事件発生後、「女性の人権が侵される事件を何度繰り返すのか」と沖縄県内の女性団体が真相究明と情報公開、米軍の沖縄からの撤退を求めた。沖縄県議会や北谷、読谷など周辺町村議会が抗議決議や再発防止を求める意見書を可決している。  

いつもの沖縄らしい日常だ。投票日翌日から辺野古への土砂の投入、工事の強行は継続され、26日からは本部港からの土砂の運搬も始まった。米兵の飲酒運転検挙はいとまなく、とうとう高速道路から米軍車両が転落する事故まで起きている。何が起きても驚かなくなった自分が怖い。当選した屋良さんに期待しつつ、自分にできることは何かと思いめぐらし、今日からまた、頑張ろう。

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