9月16日(月・祝)13:00開場 13:30~17:00
会場:江戸東京博物館 1階 小ホール(東京都墨田区横網1-4-1)
資料代¥1000
(プログラム)司会:小沼通二/上林茂暢 第1部「武谷三男史料室発足の経緯と現状」三本龍生(武谷三男史料室長)・藤田貢崇 (法政大学経済学部教授 物理学・科学ジャ-ナリズム研究室) 第2部「武谷三男史料研究から」~「若き日の日記から」西谷正(武谷三男史料研究会会員)/「武谷思想の源流」八巻俊憲(武谷三男史料研究会会員)第3部(特別講演)「武谷技術論と看護」川嶋みどり(日本赤十字看護大学名誉教授)/代社会と武谷思想」佐高信(評論家)
皆さん、武谷三男をご存知でしょうか。
武谷三男は、湯川秀樹、坂田昌一らと原子核・素粒子を研究した理論物理学者です。一方、ヒューマニズムを背景に市民による民主主義と自然・社会に対する徹底した論理性によ る独自の技術論、原子力平和利用三原則、「放射線の許容量はがまん量」説、巨大科学技 術批判、安全性の理論、反公害運動などを提唱した思想家でもあります。 「武谷三男史料研究会」は、武谷三男が遺した膨大な史料を遺族から譲り受けて発足し、これら史料の公開を目指して整理作業を進めています。 原発、コンピュータ、医療・福祉、ゲノム操作、軍事など非常に多くの分野で現代技術と社会との緊張関係、相克が鬱積しています。これらを解く鍵として武谷の思想が、今こそ有効だと思います。持続可能な社会、貧困・格差のない社会、差別のない人権を守る社会、 一人ひとりが生きがいのある社会を作るにはどうすればいいのか、戦後半世紀にわたっ て武谷三男が取り組んだテーマと共通する問いが、今私たちすべてに課せられています。 現代の諸問題に対して、どのように対処すべきかを没後20年の武谷三男の思想から探り出せないかと考え、講演会を開催することにしました。
主催:武谷三男史料研究会
連絡:神野玲子 E-mail:jreikochan@yahoo.co.jp Tel:090-2669-0413