2021年1月29日(金)開場18:30/開演19:00
会場:Readin’Writin’BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2分)
参加費:1000円
#MeTooやフラワーデモなど、近年盛り上がりをみせているフェミニズム。性暴力や性差別への理解も以前よりは広がっています。
しかし、肝心のわたしたちの生活や仕事のリアルなところとどこまで関わっているでしょうか。また、これまで「なかったこと」にされていた声はどこまで聴こえるようになっているでしょうか。フェミニズムには、まだまだ語られていないことがあるかもしれません。
「99%のためのフェミニズム」は、資本主義から恩恵を受けている「1%の富裕層」ではなく、大多数を占める「99%のわたしたち」の生きる世界をより良くすることをめざし、世界中の女性たちの動きに呼応してアメリカで立ち上がった女性たちの運動です。
性差別やジェンダーによる抑圧が経済と絡み合っていること、そして人種主義(レイシズム)や環境問題(エコロジー)など、一見フェミニズムと関係ないと思われる問題が、わたしたちの実生活に大きな影響を与えていることを、あざやかに描きだしています。
今回は『日本のポストフェミニズム』(大月書店)の著者であり『99%のためのフェミニズム宣言』解説者の菊地夏野さんと『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社)著者の栗田隆子さんをお呼びして、本書をこの日本で読む意義について語っていただきます。「日本における99%のためのフェミニズム」とはなにか、ぜひ一緒に考えられれば幸いです。
菊地 夏野(きくち・なつの)/名古屋市立大学人間文化研究科教員。専攻は社会学、ジェンダー/セクシュアリティ研究。単著に『ポストコロニアリズムとジェンダー』(青弓社)、『日本のポストフェミニズム』(大月書店)、共編著に『クィア・スタディーズをひらく1 アイデンティティ、コミュニティ、スペース』(晃洋書房)など。twitter:@okiku3rd
栗田隆子(くりた・りゅうこ)/大阪大学大学院文学研究科文化形態論臨床哲学博士課程中退。フリーターズフリー1号(2007年)、2号(2008年)、3号(2015年)の編著者を務める。そのほか「高学歴女子の貧困〜女子は「学歴」で幸せになれるか?」共著(光文社新書、2014年)、『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社、2019年)。働く女性の全国センターの代表(2014年〜2018年)を経て現在は文筆業。twitter:@kuriryuofficial