12月8日(土)~12月14日(日)
会場:渋谷・ユーロスペース
チケット:前売:1回券 800円(一般・学生ともに) 3回券 2100円(一般・学生ともに)/当日:1回券 一般1200円 学生1000円 3回券 2700円(一般・学生ともに)・各回入れ替え制・全席指定席
上映スケジュール(★:上映後トーク)
12月8日(土)
10:00 戦後在日五〇年史[在日]歴史篇 135分
★清水千恵子さん(本作編集)
13:00 伽倻子(かやこ)のために 117分
★小粟康平監督
15:50 キューポラのある街 100分
★田島良一(日本大学藝術学部映画学科教授)
18:20 有りがたうさん[清水宏監督作品「京城」「ともだち」併映] 113分
上映前解説:古賀太(日本大学藝術学部映画学科教授)
12月9日(日)
10:00 沈黙-立ち上がる慰安婦 117分
★朴壽南監督予定
13:00 絞死刑 117分
★足立正生さん(映画監督)
15:50 授業料[記録映像「銃後の朝鮮」「朝鮮の愛國日」併映] 102分
★冨田美香さん(国立映画アーカイブ主任研究員)
18:30 空と風と星の詩人~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~ 110分
★寺脇研さん(映画プロデューサー・映画評論家)
12月10日(月)
10:30 にあんちゃん 101分
12:50 GO 122分
15:30 キューポラのある街 100分
17:45 血と骨 144分
★崔洋一監督
12月11日(火)
10:30 KT 138分
13:20 授業料[記録映像「銃後の朝鮮」「朝鮮の愛國日」併映] 102分
15:30 戦後在日五〇年史[在日]歴史篇 135分
18:10 パッチギ! 117分
★羽原大介さん(脚本家)
12月12日(水)
10:30 空と風と星の詩人~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~ 110分
13:00 パッチギ! 117分
15:30 にあんちゃん 101分
18:00 かぞくのくに 100分
12月13日(木)
10:00 血と骨 144分
13:00 沈黙-立ち上がる慰安婦 117分
15:30 伽倻子(かやこ)のために 117分
18:00 KT 138分
★荒井晴彦さん(脚本家・監督)
12月14日(金)
10:30 絞死刑 117分
13:10 かぞくのくに 100分
15:30 有りがたうさん[清水博監督作品「京城」「ともだち」併映] 113分
18:10 GO 122分
★行定勲監
今年で8回目となる日藝生企画・運営の映画祭。
私たちは、授業で見た『キューポラのある街』(1962)がきっかけで、初めて“帰国事業”という言葉やその歴史を知った。それは衝撃だった。
学校で教わることもなく、また毎日の報道の中でも知ることのなかった朝鮮半島と日本の歴史が、驚くべき事実が、映画の中に、深く、強く、描かれていた。
「知らなかった」では済まされない過去に、それまでの自分たちを恥じた。
今では、韓国は日本にとって地理的にも、文化的にも身近な国となった。
お互いの国を多くの旅行客が行き来し、日本ではK-POPや韓流ドラマが流行する。
しかしそんな今日においてなお、私たち学生が“朝鮮半島”というテーマに抱くイメージは曖昧なものだった。
「慰安婦」や「拉致」がアクチュアルな問題として世界では扱われているのに、私たちは隣国は疎か、自国のことすらよく知らない。
これまで多くの映画人が、 朝鮮半島と日本の姿を果敢に映し出してきた。
呉徳洙『戦後在日五〇年史[在日]歴史篇』(1997)は、激動の約半世紀における2国間の様相を提示する。
日本統治下の朝鮮で製作された崔寅奎『授業料』(1940)や、清水宏による貴重なドキュメンタリー作品は、当時の町の様子や人々をありのままに活写する。
他にも、帰国事業の実態に迫った在日2世のヤン ヨンヒによる『かぞくのくに』(2012)など、本映画祭ではできるだけ様々な切り口から、朝鮮半島と日本の姿を捉えた作品を取り上げる。過去は捨てても、どこまでも追ってくる。
だからこそ本映画祭を通して、観客の方々と共に、朝鮮半島と日本の「他人事」になってしまった問題を、改めて「身近なもの」として考え直してみたい。
この歴史の延長線上で、“私たち”は生きているのだから。(映画祭企画学生一同)
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主催:日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース3年映画ビジネスゼミ/ユーロスペース
上映協力:アリランのうた製作委員会/大島渚プロダクション/劇団ひまわり映画製作事務所/国立映画アーカイブ/松竹株式会社/ジェイ・シネカノン/株式会社スターサンズ/株式会社スプリングハズカム/「戦後在日五〇年史[在日]」製作委員会/「血と骨」製作委員会/東映株式会社/日活株式会社/Korean Film Archive