11月24日(土)14:00~17:00
会場: 文京区立向丘地域活動センター 3階洋室B
参加費
(報告) 森川辰文
概要: 2012年に刊行された『グラムシの二つの牢獄』のなかで、著者のロ・ピパロは、グラムシの獄中からの手紙の分析やこれまで未発表だった資料の検討を通じて、グラムシが共産主義運動からの離脱を決意したのではないか、また、この決意にかかわる内容を記したはずのノートが失われたのではないか、との推論を展開している。はたして、これらの推論は荒唐無稽なたわごとなのか、それとも真摯な検討に値する言説なのか? イタリア共産党が消滅し、グラムシ研究の足かせがなくなった現在を象徴するかのようなこの著作の内容を紹介する。
参考文献: フィオーリ『グラムシの生涯』(平凡社)/ 片桐薫『グラムシ』(リブロポート)/『新グラムシ伝』(日本評論社)/レプレ『囚われ人アントニオ・グラムシ』(青土社)/ピアチェンティーニ「トゥーリでグラムシとともに」(『トロツキー研究』、51号)
主催:東京グラムシ会
連絡: 東京グラムシ会 事務局 〒101-0065 東京都千代田区西神田1-3-6 山本ビル5F TEL:03-5244-5433 fax:03-5244-5434