日本赤軍の声明掲載を理由に 家宅捜索を合理化する検察

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第6回 人民新聞社 ガサイレ国賠訴訟報告

 11月20日、編集長不当逮捕に伴う事務所家宅捜索への国賠訴訟第6回が行われた。当日の裁判も「証拠整理」だが、検察は捜索を日本赤軍と関係づけて、正当化する資料を出し続けている。書類のやり取りの後、弁護士会館で裁判報告・反弾圧集会へ。
 

弁護団も「検察の不当な印象操作。国賠をダラダラ引き延ばしているのは明らか。人民新聞に赤軍の声明文などが載ったことを家宅捜索の適法性にこじつけようとしている」と話した。編集部も「さまざまな政治・社会運動を取り上げるのは新聞の役目で、記事を載せたから新聞がその運動と一体だとするのは滅茶苦茶だ。反論し続ける」と批判した。

全国に吹き荒れる弾圧

 続けて関西各地で弾圧を受ける当事者が、被害と怒りを共有。10月は天皇即位式・大嘗祭反対運動への弾圧が吹き荒れた。「統一共産同盟」は、北海道で反対運動を準備していた仲間が「窃盗罪」で逮捕された。亡くなった友人の一筆に基づき友人の口座から遺産を引き出したら何と「窃盗」だ。
 

報告者は「外事課が動いたようだ。金融機関とマイナンバーによる人民管理の進行で、何をしても後から追跡してくる。『暴力団だから何をしてもいい』が『過激派だから』に拡大している。萎縮しないことが最も大事。一番許せないのは、仲間との生活支援=絆に国家がズカズカ踏み込んで弾圧で引き裂くことだ」と話す。
 

釜ヶ崎の労働者センター解放闘争も、11月6日に4名が「センター前の監視カメラに手袋をはめた威力業務妨害」なる容疑で不当逮捕され、テントが捜索された。闘争参加者は「90年代に『西成監視カメラ訴訟』が行われ、カメラは不当だという判決を勝ち取っている。それでも警察は4人に出頭要請をかけている。許さず闘う」と宣言した。
 

そして大弾圧を受け続ける「連帯労組」から本集会で発言予定だった西山直洋さんが、11月14日に和歌山県警に再逮捕された。
 

前回の逮捕から10カ月ぶりに釈放され、元気に活動していた時だった。翌日にXバンドレーダーの「白バス弾圧」国賠訴訟の本人尋問を控えていた。尋問潰しも狙いにあることも共有された。
 

次回の人民新聞国賠訴訟は2020年2月12日(水)15時から、大阪地裁202号法廷にて。14時半から地裁前アピール。大法廷を埋め尽くし勝利を勝ち取るため、多くのご参加をお願いします。
(編集部・園)

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