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更新日:2009/05/07(木)

[社会] 本紙記事「北朝鮮ロケット発射」に異議あり!

『偽りの現実』」「安上がりで確実な安全保障を!」の見出しから意味不明

本紙前号1面「北朝鮮ロケット発射」の記事に「異議あり!」と言わねばならない。「提示される『偽りの現実』」「安上がりで確実な安全保障を!」の見出しも意味不明なら、「それはMDS(ミサイル防衛装置)中止し、同予算の3割を北朝鮮への賠償+経済協力に振り向けることだ」のリードに思わず息を呑んだ。

筆者の北朝鮮嫌いは朝鮮戦争に見捨てられた反戦体験にあるのだが、北朝鮮は今や人民の多くが飢餓にあえぎ、国連や他国の食糧や経済援助を受けている異常な軍事国家であることだ。今日の世界金融恐慌はまさにアメリカ発の軍事経済破綻の結果ではなかったのか。

筆者は10年前の北朝鮮テポドン1号発射(98年10月)の際、街頭演説で「これは北朝鮮と日米合作の第2次朝鮮戦争挑発の謀略だ!」と叫んでいた。その時突然サラリーマン風の男性が近寄ってきて「お前は北朝鮮の手先か!」と野次られたが、今回のノドン発射についても筆者の見解は変わらない。

もはや世界の人民には核廃絶に背を向ける軍事独裁国家は理由のいかんを問わず「人民の敵」でしかない。しかるに本紙論調は「日本のMD予算3割削って賠償と経済協力に振り向けよ」と言う。「人民新聞」は「人民の敵」金正日軍事独裁に「塩」を送るのであろうか。(F)

北朝鮮ロケット発射について 投稿の呼びかけ

北朝鮮ロケット発射についての私の原稿(前号)について、上記で「異議あり!」との表明がなされました。補足意見も述べてもらっています。ご覧下さい。

編集部内の異論がそのまま出されたことに驚かれた方も多いと思いますが、読者も交えた議論にした方がいいとの判断で掲載しました。活発な投稿を望みます。

私の主張の中心は、北朝鮮脅威論を煽って軍事化(特にMDS)を進める自公政権・米軍産複合体へ批判です。客観的な事実から目を逸らし、実体のない「脅威」と北朝鮮への悪意を煽動する主流メディアへの批判も含んでいます。

北朝鮮については、まず、戦後賠償を行うことが先決です。これは、北朝鮮の体制如何に関わらず、侵略国である日本の国際的義務であり、当該政権が軍事独裁であるからといってその義務を否定するのは、間違っています。

これはイデオロギー以前の問題ですが、左翼としてどうあるべきかを論じようとするなら、なおさら前提となるべきです。その上で左翼性を問うとしても、民族自決の原則が優先されるべきだと考えます。

NATOによるユーゴへの「人道的軍事介入」は、当該地の紛争を激化しただけでした。残念ながら「左翼」政権の「国際連帯」「国際主義」も一部の例外を除いて内戦を長期化させ、当該の社会を荒廃させたという歴史的事実に真摯に向き合うべきです。

時間がかかっても北朝鮮政権の変化は、当該民衆による運動を待つ以外に選択肢はないと考えます。

以上が私の反論ですが、読者の方々も様々な立場やご意見があろうと思います。活発な投稿を望みます。(編集部・山田)

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
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