岩井会図書目録 |
本紙の事務所の上、大阪海員会館3階に岩井会(注1)の事務所・資料室がある。現在、岩井会が所蔵する資料は、書籍、雑誌、機関誌など1万冊を超え、分野も政治・経済・社会・国際関係から運動関係に至るまで多岐にわたり、絶版になったものや図書館にはない資料も多い。岩井会はこの度、この貴重な資料を全国の闘う人々の共有財産として活用すべく、本紙と協力してその全体を公開することになり、その準備中である。
既成社会主義の崩壊を受け「勝利」を謳歌してきたはずの資本主義は今、誰の目にも明らかにその全体的危機の中でのたうち回っている。これをどう人民の闘いの前進へとつなげ、新たな社会への展望を切り拓いていくのか、主体の側も情勢と自らの歴史的総括が問われている。公開はそうした課題への一助になることを願ってのものである。多くの人々の積極的な利用を!
◇資料の散逸を防ぐため貸し出しはしません。閲覧は岩井会資料室でお願いします。
◇蔵書一覧。読み込みに若干時間がかかります。
◇閲覧をご希望の方は岩井会または人民新聞社(TEL 06−572−9440)までご連絡下さい。
◇岩井会連絡先=大阪市港区港晴3−3−18−3F・TEL06−573−7822
【注1・岩井会】
岩井会は、戦前から共産主義者として活動、1969年に亡くなった故・岩井弼次氏(注2)の思想とその実践に学びそれを継承すべく、同じ年に結成された。その後、岩井氏だけではなく「日本革命運勤の歴史的総括と継承」を目指して、戦前・戦後の活動家の聞き書き、資料収集、追悼集の発行などの活動を積み重ねてきた。昨年(1997年)本紙で連載した「反骨を貫いて−甲賀喜夫自伝」も、岩井会による聞き書きを基にしたものである。
【注2・岩井弼次氏】
1894年、大阪府高槻市出身。現京都府立医大卒業後、無産者診療運動を展開。戦後は共産党の再建と人民解放運動の発展に努力、共産党の地方委員として指導的役割を担う。1969年1月11日、76才で死去。晩年の岩井氏に対し、当時の共産党指導部は氏の動向を監視し活動を妨害。氏の死後に除名処分とした。