2015/6/19更新
6月4日朝、大阪府警公安3課は「道路運送法」違反容疑(いわゆる「白バス行為」)で、「関西共同行動」の活動家3人を逮捕した。合わせて、3人の自宅をはじめ、全国10数カ所をガサ入れした。このガサ入れでは、関西共同行動の連絡先となっている弁護士事務所も対象になっており、大阪労働者弁護団は、「沖縄の基地建設や憲法改悪の動きに抗し平和と人権擁護を使命として活動する弁護士に対する弾圧」との抗議声明を出している。
6月10日現在、3人は3カ所に分散して勾留(大阪府警本部・西署・曾根崎署)されている。弁護士側は準抗告をおこない、不当な勾留に対する3人の身柄解放を求めている。
今回の弾圧は、京丹後市の米軍Xバンドレーダー基地建設(※注)に反対する現地集会に、大阪から向かったバスが無許可営業(料金を徴収)した、という口実。このような微罪にもならない口実は前代未聞であり、「これが成立するなら、積立金やカンパ、割り勘で行く、学校の遠足、修学旅行、自治会の旅行や、会社の旅行など、みな白バス行為になってしまう」「なぜ今の逮捕なのか」「ABCテレビは、逮捕に向かう大阪府警の姿を映しており、事前に公安が情報をリークしていたのは明らか」と、大阪府警の弾圧に対する抗議・怒りの声が上がっている。経産省前での抗議行動への3人の逮捕と同様、今回の弾圧は、憲法改悪や安保法制をごり押しする安倍政権に反対する闘いの高まりに対する、安倍政権の苛立ちだろう。(編集部一ノ瀬)
【緊急カンパ先】
郵便振替・00950─9─78379
「関西共同行動」(「6・4救援カンパ」と明記を)
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※米軍Xバンドレーダー基地…米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)へ、地元住民の不安と反対の声を無視して、昨年10月にレーダーが搬入され、12月に運用が開始された。「Xバンドレーダー」は、弾道ミサイル防衛システムの目標(ミサイルや弾頭)捕捉、弾頭とオトリとの識別、追尾、迎撃ミサイルの誘導に使用される。
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