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2013/2/13更新

関西大弾圧はねかえそう! 2・3全国集会

「表現の自由」踏みにじる弾圧への反撃に1000人

「反原発」弾圧は改憲への先取りだ

大阪市の保育士配置基準を改悪・補助金カットする橋下市長

〔大阪〕保育改悪に反対する大集会

にじの木保育園園長 迫 共

大阪市の2013年度予算編成が大詰めを迎え、保育関連の予算も大きな影響を受ける決定がなされようとしている。以前にも書いたが、「1・2歳児おおよそ6人に保育士1人配置」という国の保育士配置基準に対して、大阪市は独自に「5人に1人」として手厚い配置をする「善政」を行ってきた。橋下市長はこれを国基準に戻し、補助金をカットする方針である。すでに面積基準の緩和を行っているので、狭い保育室に子どもを詰め込み、保育士は目が離せない状況である。さらに保育士を減らせば、大きな事故に繋がりかねない。

大阪市の「施策・事業の見直し(試案)〜市役所のゼロベースのグレートリセット〜」では国基準に戻す理由を「待機児解消のため」としているが、保育士を減らすことと待機児解消がどう繋がるのか、全く理解不能だ。ちなみに「保育の質を下げずに待機児童ゼロ」を目指し、実際に大幅な待機削減を実現した横浜市の基準は、「1歳児4人に保育士1人」である。

また水道料金に関して、これまでは福祉施設に対する40%減免措置が行われていたが、これも廃止する方針である(重度障害者世帯や高齢者世帯も対象)。保育園の水道料金が免除なんて不公平だ!と思われるかもしれないが、夏場を考えてみてほしい。当園では、毎日プール活動を行っている。衛生管理のため、水は溜めずに流してしまう。戸外で遊んだあとはシャワーも行う。例年、8月の水道使用量は100立方bを超える。正規料金の負担に戻されるとなると、プール活動もシャワーも2日に1回…、保護者は納得してくれるだろうか。

橋下市長の方針は、保育料の値上げにも踏み込んでいる。市長は「贅沢三昧の状況からレベルを落としていただきたい」と言うのだが、何をもって「贅沢」と呼んでいるのだろうか。福祉の切り捨てなど、声の上げにくい弱者を苛めて、自らの権力を試したいように見えてしまう。

大阪市私立保育園連盟では保育政策改悪に反対する「予算対策1000人臨時集会」として、市内保育園に通っている園児・保護者、保育士、施設長、その他問題に関心のある方に広く呼びかけ、1月20日に決起集会を行った。年末に呼びかけられ、年明け早々の動員に苦慮したものの蓋をあけると3000人以上の参加申し込みがあり、会場に入りきれないということで、「園関係者は3〜4人までにしてほしい」との連絡を受けたほど。最終的には2710人の参加を得て盛大に「決議書」が承認された。内容は下記の通り。

決議書

私たち、大阪市私立保育園の在園児保護者および保育士・職員一同は、次の決議をいたします。
一、保育園の保育士の数を減らさないでください。
一、保育園の水道料金の減免措置を続けてください。
一、保育料を上げないでください。       以上

 当日の模様は関西テレビに取材を受け、後日放送予定とのことである。橋下市長が予算決定を強行した場合、私たち保育園関係者は利用者とともに、大阪の保育を守るために、さらなる行動を起こさざるを得ない。

「弾圧が分断された者をひとつにする。これまでになかったネットワークをつくりあげよう!」─鵜飼哲さん(一橋大学教員/関西大弾圧救援会東京の会)の言葉に、会場から大きな拍手と「そうだ!」のかけ声がおこった。2月3日、晴れわたった大阪城音楽堂で、「関西大弾圧はねかえそう!2・3全国集会」がおこなわれ、1000人が集まった。

昨年2月に、福島支援ボランティア・Fさんが「免状不実記載、同行使」で逮捕されたのを皮切りに、秋から連続して起こっている「反原発」「がれき焼却反対」への弾圧事件(のべ11人が逮捕され、いまだ6人が勾留されている)を受け、呼びかけられた。

息つく暇もない連続した弾圧は、いずれも、原発再稼働やがれき焼却に反対する主要活動家を狙い撃ち的に逮捕したものだ。また、これらの事象を市民の立場からビデオに記録・配信してきた独立メディアへの家宅捜索・映像押収もおこなわれており、これまでの「労働争議権」「団結権」への侵害に加え、「表現の自由」への侵害もひどくなっている。

「反弾圧」は、特に「活動」と無縁な人々に、なかなか訴えにくいテーマだ。「脱原発デモ」に参加するような若い世代の姿があまり見られなかったのは、そうした理由なのかもしれない。それでも、「がれき広域処理」に疑問を持って立ち上がり始めた人々の間でも、関西大弾圧のひどさは共有され始め、鵜飼さんの言葉どおり「分断された者をひとつにする」きっかけになりつつある。

集会後は、大阪市役所までの約4qのコースを、色とりどりの風船や、プラカードなどを手に、賑やかにデモをおこなった。今後、原発の再稼働を推進する安倍政権によって、全国で「反原発」への弾圧が激しくなるのは間違いない。それは改憲の先取りだ。(編集部一ノ瀬)

 

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