2012/12/20更新
12月9日朝、大阪府警はあらたに「mojimoji先生」こと下地真樹さん(阪南大准教授)を含む2人の活動家を不当逮捕した。加えて、逮捕時におこなった家宅捜索令状には、被疑者欄に3人の名前が記されており、すでに11・13弾圧で起訴され勾留中の被逮捕者が、この件で再逮捕された。
逮捕容疑は、「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」とされている。10月17日、午後5時からおこなわれた「放射能汚染ガレキ/ストップ!11月試験焼却/大阪市役所包囲行動」に先立って、午後3時から大阪駅・東北角の歩道上で街頭宣伝が行われたが、この時の行動が犯罪とされた。
街頭宣伝の参加者は、45分程度の宣伝を終えて、大阪市役所に向けて三々五々歩いて移動したが、その際に、大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けた。当日は、JRの管理職とおぼしき面々が多数動員され、一行の移動を妨害するということがあったという。
さらに、駅構内を抜けた後は、公安警察が移動を執拗に妨害。参加者は抗議しながらも整然と大阪市役所に向かい、5時からの大阪市役所包囲行動に合流したのである。
3時からの街宣許可は取っており、街宣後の移動行為を「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」として令状逮捕している。逮捕状を請求する大阪府警も無茶苦茶だが、こんな無理無理な逮捕を許可する裁判官の劣化も相当なものである。
大阪府警は、11・13大阪市説明会(此花区民ホール)の会場前で4人を逮捕し、うち3人を罪名変更(建造物侵入↑威力業務妨害)してまで無理な起訴を強行したうえ、さらに今回、2人を逮捕した。脱原発運動を潰すため、主要活動家を軒並み逮捕するというむき出しの弾圧だ。
この弾圧事件について産経新聞の報道が、これまた酷い。同記事は、「…下地容疑者らはハンドマイクを手に演説をしながら約40人の参加者を先導。構内を約250bにわたり行進した…」、「シュプレヒコールを上げながら練り歩いたり、ビラを配布したりして駅側の業務を妨害した」と警察の主張をそのまま書き写しているばかりか、市民的権利・表現の自由からの捉え返しは皆無だ。
橋下大阪市長は、あくまで汚染がれきの焼却(2013年2月本焼却開始予定)に突き進むつもりだが、大阪府警はこれに協力し、主な活動家を軒並み逮捕してきた。
11・13弾圧救援会は、今回の不当弾圧を、がれきをめぐる弾圧として取り組むことにし、救援カンパを呼びかけている。(編集部・山田)
* 11.13弾圧救援会
カンパ振込先…郵便振替「00980−2−195109」(加入者名「関電包囲行動」)
※通信欄に「12・9救援カンパ」と明記のこと。
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