2012/6/14更新
とめよう原発!! 関西ネットワーク 浜田 守彦
6月4日の抗議行動は、県が圧倒的多数の官憲を動員して我々を暴力的に排除したため、細野原発担当相の県庁入りを阻止できなかった。地元主催者、呼びかけ団体の「非暴力で」という慎ましい運動は、官憲の暴力的な弾圧の前に全く無力だった。
何よりも先ず、数で負けた。福井県庁への入口は3か所しかないので、分散して入り口を固めたが、3か所とも官憲の数が我々を圧倒した。それでも細野は正面から入ることができず、コソコソ裏門を選んだのだが…。
官憲はスクラムを組み、抗議者たちを暴力的に裏門前から排除して、細野を迎え入れた。最後まで身体を張った仲間は5〜6人の官憲に羽交い絞めにされ、引きずりまわされ、各所に擦り傷を負った。
私は正門前にいたが、官憲の数の多さをみて、正面突破かと思っていたが、裏をかかれてしまった。裏門に駆け付けた時には、皆が蹴散らされ、仲間の一人が官憲に引きずりまわされている最中だった。その仲間に駆け寄ろうとしたが、若い屈強な官憲に押し戻されたどりつけなかった。
「あれは暴力やろ!!ここは公道なのに、なぜ歩くことを阻止するんや!!」…一切無駄だった。その間も、仲間が官憲に引きずりまわされており、悔しくてたまらなかったのだが、突然、官憲側の「撤収」の声が響き、彼らは引き揚げた。細野が無事県庁内に入ったということだった。
北九州のがれき受入れの時と同様、西川福井県知事もまた、原子力村に同調する気でいたからこそ、官憲の動員と暴力的な弾圧を用意したことが明々白々である。
今後は更に弾圧が強化されるだろうが、我々はひるまない。誰が県民の命を売ろうとしているのか?!関西広域連合の首長らとともに、己の保身と利権への執着から、関電=野田政権の軍門に下り、西川知事もまた県民の命を売り渡そうしていることが明らかとなった。利権にまみれた己の欲望を、官憲を動員し暴力的に成し遂げようとする暴挙に断固抗議する。
若い警察官に「君たちは、福井県民の命を犠牲にして利権を貪る細野を守っているのではないのか? 県民の命 と安全を守るという崇高な君たちの誇りはどこへいったのか? 」。切々と、時には声を張り上げて訴えると、真正面に並ぶ若い警察官の中には、頷いたり、涙目になる子らがいた。そう、彼らもまた県民であり、この暴挙は県民を分断するものでもあるのだ。我々は改めて、こうした原子力村の暴挙を許さない圧倒的な数の力を見せつけねばならない。
「6・17福井集会」「6・27茶屋町ジャック! 関電株主総会包囲行動」の重要性がますます高まった。ひとり関西の問題ではなくなった。6・17〜27への全国からの結集を改めて呼び掛ける。大飯原発の再稼働を絶対許さない強固な闘いを築き上げよう。
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