2011/12/23(金)更新
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)が、若狭原発事故を想定した被害マップを作成した。大飯原発で福島級の事故が起こったら、近畿はどのような放射能汚染に曝されるのか?を実感するためだ。福島原発事故による土壌汚染図を、大飯原発を中心に重ねてみた。放射能汚染は、風向き・降雨・降雪によって大きく変化する。このため、福島原発の陸地の汚染地図を約90度回転させて、近畿の汚染をシミュレートした。
近畿の水瓶である琵琶湖が60q圏内にすっぽり入ってしまうので、琵琶湖は、100〜300`bq/u以上の汚染に曝される。
チェルノブイリ事故では、「移住の義務ゾーン」として、555`bq/u以上、「移住の権利」ゾーンとして、185〜555`bq/uが設定された。この基準を適用すると、強制移住区域は、京都市内・亀岡市まで含まれる可能性がある。大阪府では、高槻・茨木・豊中の北摂地域が、「移住の権利ゾーン」に含まれる。
京都・滋賀は、かなりの面積で人が住めなくなり、大阪北部もグレーゾーンに含まれるので、水(琵琶湖)の汚染も考えると、近畿経済は崩壊の危機に立たされるだろう。
「琵琶湖の水がみんなのいのち・さよなら原発ネットワーク」は、大飯原発3・4号炉の運転再開に反対する緊急署名を呼びかけている。同ネットワークによると、「関西電力と政府は、全国に先駆けて、2012年2月頃に大飯原発3・4号の運転を再開しようとしている」という。
運転再開に反対する理由は以下のとおり。@事故が起これば、関西1200万人の水瓶である琵琶湖がすぐに汚染される。A福島原発事故の実態・原因は、解明されていない(津波の前に地震で配管が破損した可能性が強まっている)。Bストレステストは、福島事故の実態を反映していない。C国会の「事故調査委員会」は12 月に設置され、約半年後に報告書が出る予定なので、調査結果を待つべきである。
※署名の第1次集約は、 2012年1月15日
連絡先:美浜の会 〒530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階/ TEL:06-6367-6580/ FAX:06-6367-6581
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