人民新聞オンライン

2011/11/18（金）更新

「反独裁統一戦線」を！

11月10日に大阪府知事選が告示され（市長選告示は13日）、橋下・維新の会が「大阪秋の陣」と位置づけるＷ選挙が始まった。

マスコミの支持率調査では、まだ50％前後の高支持率を誇る橋下徹（前大阪府知事）。大阪市長選へのくら替え出馬で、マスコミ報道が過熱する中、大阪市民はどう受け止め、判断しようとしているのか？

11月11日夜、大阪ミナミの繁華街日本橋で「橋下Ｎｏ！」を訴える門真市議・戸田ひさよしさんの宣伝カーに同乗した。（編集部一ノ瀬）

「橋下はひどすぎる。あんなやつを市長なんかに当選させたらアカン！がんばってくれ！」─道路脇に宣伝カーを停めていると、60歳代くらいの男性が戸田さんに声をかけてきた。

夕方６時過ぎの難波・日本橋は、仕事帰りの会社員や、繁華街を歩く若者たちでにぎわっていた。大勢の人と車の中でも、戸田さんの宣伝カーは人目を引いた。

「橋下は大阪に現れた現代のヒトラーだ！」「ＷＴＣ、庁舎移転騒動での１３０億円浪費の責任を取れ！」「思いつきと強権の橋下政治を許すな！」─「悲しき鉄道員」のメロディーに乗せて、戸田さんの明快な批判がスピーカーから響きわたる。

反応は悪くない。不愉快そうな顔の人はいたが、「なんで橋下知事に反対するんや!?」「知事は改革でがんばってるやないの」と、噛みついてくる人はいない。街中を走ると、手を振ったり、拳を挙げる人も出てきた。選挙が始まったこともあって、関心は低くないようだ。

「『橋下政治はおかしい』と思っている人がいても、マスコミで橋下賛美の報道ばかりやってるから、そんな話をする機会がないんでしょうね。私が門真で宣伝カーを走らせた時も、熱心に応援してくれる人は多いですよ」と戸田さんは語る。

今回、共産党の推す候補（渡司考一氏）は、告示を目前にして出馬を中止した。渡司氏の後援会組織である「大阪市をよくする会」は、橋下について、《「財界べったり・巨大開発推進」という従来の保守政治家の域をはるかに超えた、特異なファシスト》と分析している。

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