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お互いに口をはさめる豊かな場所に

Social Kitchen 須川咲子さん(運営スタッフ)   

Social Kitchenは、ここを利用して企画を行う人たちの場所で、スタッフはあくまで企画をサポートしているだけです。

京都でSocial Kitchenを始めたのは、生まれ育った地元だったからですが、2006年から毎週月曜日に、自分の家で友達と喫茶を始めました。たまたま母屋の離れに住んでて、広くて面白い場所だと思ったのと、ニューヨークから帰ってきた後、日本では言論の自由というか、いろいろな人がいろいろなことを自由に話す場所がないと思ったんです。いろいろな人が来てくれて、それが口コミで広がって、その発展した形がこのSocial Kitchenです。

(人民新聞を見ながら)こういうことをやる人はアートはやらないとか、逆にアートの人が政治運動をしない、というのは不自然。皆が政治的だったら面白いし、皆が美的でクールだったら面白い。自分の領域を限定することが、いろいろな問題を生んでいるんじゃないかな。

それこそ人民新聞も、もう少し違うレイアウトだったら、もっといろいろな人が 関わるかもしれないし(笑)。それぞれのやっていることを、いろいろな立場の人から評価されるのが正しいのではないかな、と。

野菜市からアートまで

ここには、地元の人から関西全域まで、色々な所からやって来ます。野菜市だと地元の人が参加しているし、アート系のイベントだと関西全域の学生、原発のことだとそこが混ざり合った参加状況です。

離れに住んでいた時は、自分の家なので、自分たちのプライベートの生活をどう社会化するか、に関心があったのですが、ここは逆に、公共的な場所をどう私的化するかという関心となったので、方向 性は全然違いますね。

このあたりは通学路なので、小学生も立ち寄って水を飲んで帰っていったりとか。それこそ1周年記念には、近所の子どもに祝ってもらいました。

活動するということは、個々の生活を美しくするということだろうし、個々人が様々な人と関わってその場を豊かにしていくことだろう、と。

自分の専門や領域にこだわることなく、いろいろな立場の人がワークショップしたり、企画を持ち込んで出入りできる場所にしたいんです。

今はここが私の生活の糧を得る場でもありますが、それはとても大変ですね。

(以下略 全文は1428号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで。)

腹が立っても言い合える場所

これこそが豊かさというか、人の声を聞く余裕を持ちながらそういう生産的な批判が生まれる場所を作っていきたいと思います。

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