人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事

別院物流センター

働く人の都合に合わせて職場を変えれば、当たり前に元引きこもり・障がい者がいる職場に

ひきこもりは仕事ができないというのは勘違いしている。そんなことないですよ」―ひきこもり経験のある人を受け入れ、一緒に働いている別院物流センターの松永了二さんは語る。

本人や家族ばかりがひきこもりで取りざたされることへの違和感を感じていた。そのようななか、ひきこもり経験のある人が仕事を長く続けている職場があると聞き、ぜひ話を伺いたいと思った。昼休みの過ごし方、時間の融通、仕事の指示の出し方、人間関係をどのようにつくりあげて、しかもどのように経営を維持しているのだろうか。

松永了二さんと森川和恵さん、そして一緒に働いているパートのHさん、Nさんにひきこもり経験者を受け入れながら仕事をしている現状について話を伺った。(編集部・栗田)


 松永…ひきこもりの若者の受け入れは2005年からですが、25年前の会社設立当時から、重度の障がい者も含め、共に働いてきました。また高槻市教委の依頼で、障がい者児童の就労体験先としても受け入れを始めました。

当時入社した、16才だった自閉症の青年は、40才半ばとなり、今も働き続けています。総勢約120名の労働者の内、約2割くらいが高齢者や障がい者です。

森川…ひきこもりといっても、特別扱いはしていないつもりです。ただ、遅刻などが続いた場合、叱るのではなく、「2〜3日休んでみる?元気になったら来てね」と。ここは確かに気をつけてます。

うちは、働き続けてもらってもいいのですが、むしろ次のステップの踏み台にしにて欲しいと願っています。違う職場に行った人で、「いじめにあっている」と相談に来る人もいます。「いつでも帰っておいで」と言うと、すっきりした顔で帰っていきます。

…私は、ここで働き始めて10年以上になりますが、ひきこもり経験の人たちと働いて特に気になるところはありません。障がいのある人が多いと言っても、私が入社した時からそうだったんで、「そんなものかな」と。

編…休み時間に人と話したりする時間が辛いという人もいます。お昼休みはどう過ごされていますか?

…ひとりで食べている人もいるし、一緒にここに入社した仲間で集まって食べてる人もいます。ひきこもりだった人同士は互いに気持ちが通じるのか仲がいいですね。

 時間の融通が利く職場

(以下一部 全文は1427号を入手ください。購読申込・問合せはこちらまで。)

…私が長く働き続けられる理由は、やはり時間の融通がきくことですね。授業参観に行くといえば、午後にその時間だけ抜けることが認めてもらえたのは大きかったです。

…私も続けてこられた理由は、時間の融通ですね。当初は子どもが小さかったので、週2回からスタートしました。子どもが大きくなって、フルタイムになりました。

編…障がい者や高齢者を大切にすることは、経営としては効率や利益が上がらないという矛盾が確かにあると思うのですが。

松永…この競争社会にあって、そこはまさに「ジレンマ」ですね。ただ、経営のために人間があるんじゃなくて、人間のために経営はあるんだから。もともとその当たり前なことが能勢農場やよつ葉をはじめる時の理念でした。

HOME社会原発問題反貧困編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people★jimmin.com (★をアットマークに)
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.