9月11日、「6・11SENDAI大規模脱原発デモ」の続編である、「9・11SENDAIデモ」が行われた。
500人が参加した6・11に比べ、今回は約200人に留まり、幾つかの問題も発生した。今後のデモを考える上でも重要と思われる点について報告したい。
今回の「9・11SENDAI」の前提条件として、仙台市内中心部で「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の開催が決まっており、主要な公園はライブ会場として押えられている状況があった。そうした中、7月上旬、6・11でも協力してくれた東北大学生自治会委員長=S君から連絡があり、「震災から半年という節目に、震災復興の中心地である仙台で脱原発の声を上げることは、仙台市民の義務」との点で一致。9・11のデモについて共に企画を進めることになった。
まず、デモの集合場所については、S君より「東北大が原発ムラの一角を占め、御用学者を輩出していることを批判することも含めて、東北大片平キャンパスに」との提案があり、ライブイベントを加えることも話し合われた。
その数日後、デモを呼びかけるサイトを見た大学側から僕に電話が入り、「ライブを含むイベントはできない」との通告があった。自治会と大学とで話してもらい、まず、デモの出発地としての使用は許可された。そこでライブについては、学生自治会主催による「プレ企画」とし、大学側と自治会の話し合いに委ねた。
ところが大学側は、拡声器使用を禁止してきたのだ。全くふざけている。理由も、当初の「近隣住民への迷惑」は「研究施設への迷惑」と変わり、更には「資産を管理する大学側の判断」となり、終いには「会計規程により拡声器は使えない」と二転三転する始末。通常の自治会主催の集会などでは容認している拡声器使用を今回はなぜ禁止するのか?
そこには、東北大の原発への深い関わりが透けて見える。解散地点の公園を集合場所とする可能性も残されていたが、「今回は、東北大での開催が重要」との結論となった。
9月8日、学生自治会は大学当局に抗議文の申し入れも行ったが、学生部は受け取りを拒否。交渉を続けたきた財務部が、通告書と引き換えに抗議文を持ち帰った。その通告書とは「誘導はプラカードで」とというこれまたふざけたものだった。
大学当局が配布する「学生協だより」(2011/6/1号)にはこう書かれている。「学内では、学外者らが、学友会の入部勧誘に紛れてスポーツや反原発などを話題に、宗教や政治などの学外組織に誘い込む活動が確認されています」。他にもあるが文字数の都合で割愛する。
9・11当日は、至るところにガードマンが配置され、会場とした大学本部前は封鎖されていたが、僕たちは、ミニライブを敢行し、なんとか大学に対する抗議の声をあげることに成功した。
9・11デモに於ける重要なもう一つの出来事は、ツイッターによる炎上だ。当日、市内ではもう一つの脱原発パレードがあり、参加者の次のツィートから激しい炎上を見せることになった。―「この日はジャズフェス、注目度バツグンだね!!!@nonukeslove (9.11 Sendai Love Parade)」
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これに、激しい反発が燃え上がった。
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次回はこれらの経験を踏まえ、反省もし、多くの理解を得られるよう、より効果的な形を考えたい。(仙台・遠藤修一)
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