人民新聞オンライン

ニュースの裏側　「大阪府警西成警察署員が無抵抗の２人の労働者に暴行」
2004年12月28日（火）

§大阪府警西成警察署員が無抵抗の２人の労働者に暴行§

2004年11月25日、2人の日雇い労働者が金銭トラブルにより「じゃ、警察に行って相談しよう」ということで西成警察署に訪れた。ところが、対応した西成警察署はこの2人の労働者を別々の取調室に連れて行き、殴る蹴るの暴行を加えたのである。

この労働者は顔に6針も縫う怪我を負った。この2人の労働者から相談を受けた「釜ヶ崎地域合同労働組合」（この組合は西成警察署管轄）の代表・稲垣浩氏がこの警察による暴行事件への抗議を、釜ヶ崎の労働者に広く呼びかけて、12月2日から5日まで西成警察署の前にて抗議行動を実施した。

この抗議行動は4日間続いたがこれに危機感を感じた西成警察署は、12月20日朝に労働者の抗議行動を煽ったとして「傷害」の容疑で不当逮捕した。無論、稲垣氏は抗議行動中ずっとマイクをを握っており、一切手を出していないのは誰もが認める事実である。

今回の不当逮捕は、警察署による日雇い労働者・野宿生活者に対する嫌がらせ・暴力・リンチへの抗議行動への報復的弾圧である。この事件の前にも別の労働者が、署員から、顔や体に傷が残らないように暴行を受けたという証言も多数得ている。

このように最近、国家権力を使った西成警察署員による弱者に対する威圧・弾圧が多発している。我々市民は、このまま泣き寝入りしていいのだろうか？

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