[情報] 4・5釜ヶ崎大弾圧 勝ち取ろう!4人の無罪
「公妨」取り下げ、「威力業務妨害」で起訴
「大阪府警は、4人を公務執行妨害で起訴できなかった。このことは、救援運動が勝ち取った、大きな成果だ」─《4・5釜ヶ崎大弾圧救援会》(以下、救援会)の伊関さんはこう語る。
前々号からお伝えしているように、昨年7月の参院選における萩ノ茶屋投票所での「投票呼びかけ行動」が、「公務執行妨害」だとして、釜ヶ崎の労働者・支援者7人が不当逮捕された。そのうち、4人が「威力業務妨害」の容疑に切り替えられ、4月26日に起訴された(現在は、4人とも大阪拘置所に移されている)。
一般的に、「威力業務妨害罪」成立に必要とされる条件は、「公務執行妨害」(公妨)よりもハードルが低いとされている。大阪府警・検察が(公妨)による起訴をできなかったことは、画策しようとしたデッチアゲがいかにメチャクチャかを自己暴露したようなものであり、その時点で4人を即時釈放すべきだったのである。
また、4人の保釈請求は、5月1日現在で却下されている。検察側が「出したら、また市役所の前で騒ぐ(=抗議に来る)」と言って、保釈を認めないというから、大阪市・大阪府警が、いかに「釜ヶ崎労働者の参政権を奪うな」という声を嫌がっているかが分かる。
救援会では、4月16日の「緊急抗議集会」の成功を引き継ぎ、5月20日に「釜ヶ崎大弾圧反撃集会」を阿倍野区民センター小ホールで開催する。
東京でも不当弾圧
4月30日には、宮下公園(東京・渋谷区)のリニューアルオープンのセレモニー当日に、2人が不当逮捕されるという弾圧があった。公園内にいたAさんが「軽犯罪法違反」で逮捕され(当日深夜に釈放)、そのAさんを助けようとしたBさんが「公務執行妨害」容疑ででっち上げ逮捕されたという。
世間の注目が、震災・原発に集まっている影で、こうした権力の暴走を見逃すことはできない。今後は、こうしたでっち上げ弾圧が、大きな動きとなりつつある反・脱原発運動に向かうことも考えられる。十分な注意と警戒が必要だ。(編集部 一ノ瀬)