人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
更新日:2011/03/16(水)

[投書] 言わせて聞いて第1403号

戦争責任を棚上げにしたままの被害者感情は身勝手だ●愛知・藤原欽也

誤解を恐れずに言うが、日本は非常に被害者意識の強い国であると思う。昨年の尖閣諸島問題もそうであるが、その象徴が、昨今の犯罪被害者運動である。

特に、彼らの「殺人罪などの凶悪犯罪の時効廃止」の主張を聞いて、私は仰天してしまった。曰く、「被害者や遺族の感情は、年月とともに薄れるどころか強まる」「悪事や犯罪が年月が経てば許されるのはおかしい」というのである。

しかし、その時効によって、一番の恩恵を受けているのは日本国そのものである。被害者感情が薄れない、悪事が年月の経過によって許されない、と主張するならば、まず《大東亜戦争》の加害者として、中国や韓国などのアジア諸国に謝罪すべきだ。

それなしの犯罪被害者運動とは、ポピュリズムそのものであるし、単なる住民エゴ、被害者という、ある種、絶対的な位置を利用しての身勝手な行為であろう。まさか、「あれから60年以上も経ったじゃないか」と言うのであろうか。

新法の見直しは徹底せよ!●岐阜刑・北谷隆

今年は、新法(刑事施設法)が制定されてから、5年後の見直しに当たる。しかし、これまで新法の原則が守られていなかったせいもあり、獄中者は悪い夢ばかり見てきた。

例えば、新法の目玉の一つであった「外部交通の拡大」に対しては、その逆コースが露骨化している。「信書の発受は原則自由、決定の事由がある場合に不許可」とされていながら、具体性を欠いた「規律・秩序の維持」とか、人に「処遇困難者」のレッテルを張っておきながら、「矯正処遇の適正な実施に支障の生ずるおそれ」を持ち出し、外部への信書の発受や投稿活動を目の敵にしている。

特に岐阜刑は、昨年9月末以降より、面会の相手方である友人・知人との面会は原則不許可となり、教会のシスターが「面会できなくなったので、あきらめた」(麦の会)というぐらいで、「交友関係の維持」(面会目的)も絵に描いたモチ。

まして全国の刑事施設が新法に敵対している限り、こうした様々な非人間的扱いはなくならない。この機会に新法の見直しを徹底させたい。

刑務所医師による虐待を糾弾する●長崎刑・天道仁志

2007年3月1日、福岡刑務所の医務部で非常ベルが鳴った。医師・御木高志が、公的立場と権力を悪用し、恣意的感情の赴くままに、何の落ち度もない収容者を虐待するために、不必要な非常ベルを作動させたのだ。

他の施設(徳島刑務所を除く)では皆無の事例であるが、福刑では月に1回のペースで起きる事件である。御木を名指しする人権救済申立は、福岡県弁護士会に100件近くも寄せられ、弁護士会は、昨年8月30日の御木の「診察行為」が人格侵害にあたるとして、警告書を出した。

統括矯正処遇官・河内睦大が、御木の暴走を増長させている。高度な倫理が要求される国家公務員にあるまじき所業である。所長も、虐待の可能性を十分把握していながら放置している。

私は国を被告とし、国賠を提起した。同種の凶行に遭われた方の無念を晴らすために。同様の被害に遭われた方、当方まで御一報下さい(長崎県諫早市小川町1650)。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[ 投書 ]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.