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脇田憲一さん略歴:1935年、愛媛県生まれ。1952年6月、17歳で枚方事件に参加、検挙される。保釈後、山村工作隊(独立遊撃隊)に入隊。1955年7月、「六全協」後、鉄鋼・金属の労働組合運動に入る。1973年、総評地方オルグに。1985年、北摂生活者(トータル)ユニオン理事長、北摂・高槻生活協同組合理事長を経て、1995年、高槻市会議員(1期)。著書に『朝鮮戦争と吹田・枚方事件―戦後史の空白を埋める―』(明石書店)、共著に『労働運動再生の地鳴りがきこえる―21世紀は生産協同組合の時代』(社会批評社)、他。
更新日:2010/12/10(金)

[情報] 追悼 脇田 憲一さん 労働運動の再生願って活動した一生
──管理職ユニオン・関西  仲村実

メール送信直後に訃報…

11月2日の夕方に、脇田さんの訃報の連絡を受けました。大変な驚きでした。

この日の昼過ぎ、組合事務所から脇田さんにメールを送ったところだったからです。「退院後、体調はいかがですか」で始まって、半月前に送ってもらった「四国山地の明治維新─市村敏麿評伝─」について、「ざっと見ただけですが、亡くなられた寺尾五郎さんを思い出しました。中岡慎太郎、赤報隊・相楽総三にも触れられるわけですね。たぶん先になりますが、一通り読ませていただいて感想でもメールで送れるようにしてみたいと思います」と書きました。

続けて「関西生コン支部委員長の武さんが獄中にある中で発行された脇田さんと共著の『労働運動再生の地鳴りがきこえる』を読み返し、関生型運動の全国化に向けて、様々な取り組みを計画するつもりです。この関生型に学んで、12月5日の管理職ユニオン・関西の大会に向けた運動方針議論も始めています。その一部を以下掲載します。ご意見があれば、ぜひよろしく」と結んでいます。残念ながら読んでもらえていません。

脇田さんと親しくしていただいたのは、政治グループ「協同・未来」に参加・協力いただいてからです。だいたい隔月に高槻駅前で、新しい運動型党組織、労働運動の方向性、生協運動、地域活動、私の管理職ユニオン運動、仕事づくり、脇田さんの経験など、意見交換をさせてもらいました。

脇田さんとの最後は、手術前の4月11日の日曜日、高槻駅で待ち合わせて一緒に原公民館での『北摂・高槻生協55年史』出版パーティに参加した時です。前日に検査入院の病院から外泊をしての参加でした。手術前には手紙を、退院後は電話をいただきました。その後、先の執筆活動ということであらすじの文書が送られてきました。未完の最後の文書となりました。

脇田さんが高く評価された関西生コン支部は、今もストライキで闘い続けています。私も関生型運動の全国化と、他の産別、職種・業種、階層別組織化の発展の中にこそ、労働運動の再生があると思います。

脇田さんの話は、原則的で少し硬いなと思うこともありましたが、いつも優しい笑顔がそばにありました。

脇田さんご苦労様でした。ありがとうございました。2010年11月12日

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