人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事

▲関西生コン副執行委員長・高英男氏 0月15日の団体交渉(マイクを持っているのが関西生コン・武委員長)
更新日:2010/11/19(金)

[情報] 大阪・生コン産業ゼネストもいよいよ終盤 ゼネコン支配に抗して「生コン産業の再生」を勝ち取る

関西生コン副執行委員長・高 英男氏に聞く

3ヶ月を超えようとする生コン産業一斉ストライキ。9月末の団体交渉で、最後まで抵抗していた大手ゼネコンの大林と竹中が、値上げを受け入れたとの情報を得た。竹中本社も「値上げ受け入れ」を認めた。

労働組合が労働条件改善のために中小生コン製造企業の協同組合と共闘、買い手であるゼネコンに対して生コン価格の値上げを求めてのスト。大阪市内の建設工事の大半が止まるという大規模ストライキは、労働者、中小企業が共闘して、大手資本に闘いに挑んだという意味で、画期的である。

闘争終盤の10月15日、製造業界団体・大阪広域協同組合との団交が行われた。ここでは、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、関西生コン)執行委員長・武建一氏の、簡潔かつ的確な説明で淡々と交渉は進み、終了後に、「油断は禁物だが、現況で8割がた勝利を収めている」との説明があった。

翌日に副執行委員長・高 英男氏に今回のストライキの特徴や目的を聞いた。(阪口浩一)

── 闘争は勝利した、と考えていいのでしょうか?

この業界は、下駄を履くまで分からない。約束がひっくり返されることは、よくあることです。悪徳業者が偽装倒産を繰り返し、屋号を変えて営業を続けることは、珍しいことではありません。

今回も、入金確認できない3社(ナニワ、橘、豊建。この内、豊建については、期日を決めての振込みを直後に確約)は、前回支払い時には、価格値上げ分を含めてちゃんと支払っていた。ところが、今回、取引量が増加し、支払い金額が大きくなると、支払わないのです。

── 交渉で、「値上げ分を含めた支払いが履行されるまで、生コン販売を中止する」と明言しましたが、労組としての対策は?

約束が履行されるまで、スト継続です。生コン企業側は、過去にも値上げの受け入れを表明しながら、徹底化を図れずに、ゼネコンのダンピング要求を受け入れる業者が出現。安全、品質管理を無視したアウター(協同組合に属さない工場)の参入を招き、生コン産業全体を崩壊させました。過去の二の舞を踏むことはできません。

── 企業団体との団交では、賃上げ受け入れの回答がなされませんでした。賃上げや労働条件の改善をもってストライキの勝利と考えますが、その点は?

労働組合ですから、常に労働条件の改善を求めて闘うことは、当たり前のことです。工事の第一受注者である大手ゼネコンは、公共事業の激減、建築土木業不況と言われながらも、内部留保をしっかりと溜め込んでいるからです。

しかし、今回の一斉ストの第一目的は、生コン産業の再生そのものにあります。大手ゼネコンに買い叩かれ、業界内での抜け駆け的安値競争が過熱しすぎて、結局は多くの事業所が倒産に追い込まれてしまった。これを続ければ、結果は明白です。大手ゼネコンの独占を許し、価格も彼らの利益に適うように支配されてしまいます。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[ 情報 ]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.