[情報] インディーズ系メーデー合宿(熊本)に参加して
──フリーターユニオン福岡・沖直彦
独りじゃない! 悩み共有し次なるメーデーに取り組もう
快晴の天気のもと、真宗大谷派熊本教務所において、1泊2日のインディーズ系メーデー合宿を行った。
「インディーズ系」とは、企業別組合や公務員の組合ではなく、若者を中心とした誰でも1人でも入れる労働・生存組合のことである。合宿の目的は、各地のメーデーの報告、他の組合との交流だ。
合宿1日目では、まず自己紹介を行い、各地の状況報告を行った。私が所属しているフリーターユニオン福岡は自前で事務所を持っているが、ほとんどの組合が他の団体の間借りであり、福岡は環境的には大変恵まれていると思った。
午後は、「ユニオンぼちぼち」の橋口委員長によるフリーター労働運動の研究報告が行われ、研究内容を受けて活発に議論が行われた。
その後夕食は、メジャーラーメン屋に行く人、マイナーラーメン屋に行く人の2組に分かれ、熊本のとんこつラーメンを食べた。最後に、インターナショナルの大合唱で大いに盛り上がり、就寝となった。一部、就寝部屋と別室にて政治的、哲学的とも言える議論が明け方近くまで活発に行われていたらしい…。
合宿2日目は、最初に来年のメーデーに向けて話し合いを行った。その後、日本各地のネットカフェを訪れることが趣味で、全国のメーデーを廻ることがライフワークの氷河期世代ユニオンの小島さんによる、各地のメーデー報告が行われた。
天国に一番近い労組
2008〜2010のメーデーを振り返ると、突如、各地のメーデーを廻る黄金の旅団が結成されたり、東京では、メーデー参加者が1000人を越え、福岡では出発点の公園を出ようとしたら機動隊に取り囲まれる事態が起きた等々、全国各地で様々なドラマがあった。
私がメーデーのデモに参加して思うことは、大勢の群集が行き交う町中を闊歩し、声を張り上げることは、日常の憂さやストレスを跳ね返す爽快感があるということだ。
また、毎年メーデーに参加している労組の方から、「毎年、メーデーがマンネリ化している。年々参加者が減少している」との声が出た。いつもメーデーに参加しているメンバーが新鮮な気持ちでメーデーに取り組めるように、デモコースを変えたり、前年とは違うテーマでメーデーをするといった取り組みが重要だろう。