人民新聞オンライン

[投書] 言わせて聞いて第1387号

前号を「グローバリズム」でサンプリングしてみると●東京・ＨＴ

「地球主義」的イメージとしての「グローバリズム」を想像してみた時に、コインの表裏の様な関係を感じます。表面では「開放」的なイメージ、かたや今回の「ユビキタスネット」における「監視社会」「管理社会」の強化・一般化が裏面です。

今1386号を勝手にサンプリングすると、以下の様な構図が見えてきました（強引でしょうか？）。

「派遣法の枠組みで考えていくと、労働者は人間ではなく「人材」になり、企業こそが契約の「主体」である…」（栗田隆子さんの「派遣法を撤廃し多様な雇用を保証する法律を」より）。「主体」を脅かす「不審者」を監視・管理する社会。それは「名称としてあまりに明らかになりすぎているゆえに、かえって目くらましとなっている…」（同上）様に「監視・管理」が「地域の安全」にすり替えられる。そこには「主体」を脅かす要因（「不審者」を「不審者」足らしめている事由）の根本的解決策を求める思考はない。それは「累犯13犯は、高木さんの犯罪傾向ではなく、日本の障がい福祉とセーフティネットの貧困度をこそ表しているのではないか」（「知的障がい　無銭飲食で刑務所へ」の結びより）の様です。

日本をアメリカの属州にするな！鍵は「米軍撤退」にあり●大阪刑・橋本和也

菅民主党政権が発足した。米国の一方的な要求を許容し、米軍基地を維持していくようだ。

米国は「アジア安定」を唱えているが、裏を返せば、軍事産業の「最新兵器アピール」を前提とした舞台を沖縄に希求しているのではないか。

このパフォーマンスとは、「北朝鮮」を引き合いに出しての米国最新兵器の宣伝行為であって、世界的支配権維持のためである。こんな独裁的国家に従属してきた日本政府も悪いが、それを継続させる菅政権は「売国奴」といっても過言ではない。

日本はこのままでは、「アメリカ合衆国日本州」となってしまいかねない。菅さん、ただれた国家観を見直す時代の到来である。真正の平和協定とは米軍撤退に鍵がある！