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更新日:2010/08/09(月)

[投書] 言わせて聞いて第1383号

きつきつで生活する私たちが「人間らしく暮らす保証」を!●岩手・NT

参院選挙ですが、絶望的な感じで見ています。安保廃止、沖縄のこと、子育て支援も長く続けていかなくてはいけないのに、細切れで、問題はいつもすり替えられて、嫌になります。

子育て対策、自殺対策、いろいろな対策にお金が注ぎ込まれてきましたが、効果はあったのでしょうか。細々と使ったお金も結構莫大なものとなっているはずです。

それより、社会保障を充実して、何があっても老後は人間らしく暮らせる保障があれば、自殺は減るし、子どもを産んでもいいかなと思えるのでは、と思います。

「子ども手当より雇用促進だ」とか、「子ども手当などいらない」という主婦の投書をよく見かけますが、我が家では、子ども手当はすごく助かります。

中学生と高校生がいます。中学では、毎月8000円ぐらい引き落とされます。修学旅行の積立込みなのですが、学級費も高いです。高校は通学交通費も加わり、万単位でお金が出ていきます。「授業料無料」は、せめてもの救いです。

きつきつで働いている人は、定期代の足しになったり、子ども手当がなければ食費を削ってという人も多いです。昼をパン1個にするとか。でも、そういう人たちは、生活にいっぱいで、投書する時間も気力もありません。中流家庭より上の人たちが投書して、子ども手当なんていらないといわれても、困るなぁ。

私たちは、「今月はあと3000円で食べよう」と切り詰めるしかないのです。

市田良彦さんの分析を読んで@「よりまし」な政党を選ぶ努力を!●大阪・FH

市田良彦という人の、時評的な発言はほとんど読んだことがなかったので、興味深かったです。「新たな意思決定」の具体像を、彼がどこかで書くのを期待したいと思いました。

反議会主義というものが、それはそれで創造的なものになる場面があるとは思いますが、ちょっと白黒つけすぎて、否定的でしかない立場が目についた一方で(特に2・3面の大阪の2氏のご意見はそう感じました)、そうはいっても、少しでもまずくないものを選んでいく努力も市民の義務で、議会を相対化しつつも、つながっていこうとする立場の方もいて(4面・中村研さん)、考えさせられます。

市田さんの出している意思決定の理論的な問題とも直結する話ですし、そういう歴史的状況が、いろんな回路を通じて、覆いようもなく出てきていると感じた号でした。

編集部に対しては、3面の方はお怒りでしたけれど、むしろ民主党政権との「地続き感」を掘り下げて、戦略的に評価して見ていただくとおもしろいなあと期待します。その点では、ぷりずむは、菅直人の「裏切り」にも言及せざるを得ず、なんとなく股割き状態に見えました。

市田良彦さんの分析を読んでA与えられる「選択肢」そのものを疑うこと●東京・HT

「国民国家を枠組みとした議員内閣制の機能不全を端的に表している…」「…制度を自分たちで考えるという指向が大切」などの見方が、とてもおもしろいと思いました。まさしく「国家」とは何か?どうあるべきか?が問われていると思います。

与えられる選択肢が全てではなく、選択そのものを疑う。「自分たちで考える」。そこからまた違った「世界」が見えてくる気がしました。

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