[政治] 米軍に普天間基地の代替施設は必要ない
──きくちゆみ
安保も基地もない どんな日本をめざすのか
5月7日の私のブログに「普天間基地の撤去は当たり前。約束なんだし、地元住民がNoと言っているのだから。 “地元住民が望まないところに基地は置かない” と、あのラムズフェルド米国防長官でさえ言っていました。米国の基準では許されない危険な普天間基地は、閉鎖でいいのですよ、閉鎖で(移転ではなくてね)」と書きました。
数日後、米国にも同じ意見があることを「ダイヤモンド・オンライン」の記事で知りました。それは同じ5月7日付けのチャルマーズ・ジョンソンの独占インタビューでした。彼は現在、日本政策研究所の所長ですが、かつてはCIA顧問だった人です。http://diamond.jp/articles/-/8060
以下に一部引用します。
「米軍基地は世界中に存在するが、こういう状況を容認しているのは日本だけであろう。もし他国、たとえばフランスで米国が同じことをしたら、暴動が起こるだろう」
「中国の脅威などは存在しない。それは国防総省や軍関係者などが年間1兆j以上の安全保障関連予算を正当化するためのプロパガンダだ」
「米国政府はグアム住民の生活や環境などへの影響を十分に調査せず、海兵隊の移転計画を発表した。グアムには8000人の海兵隊とその家族を受け入れる能力はなく、最初から実行不可能な計画だったのだ」
「普天間問題で日米関係がぎくしゃくするのは、まったく問題ではない。日本政府はどんどん主張して、米国政府をもっと困らせるべきだ。これまで日本は米国に対して何も言わず、従順すぎた」
「もし日本国民が結束して米国側に強く主張すれば、米国政府はそれを飲まざるを得ないだろう」
どれ一つとっても頷くことばかり。同じ意見でも、私が言うのと、元CIA顧問で世界的に著名な大物政治学者のチャルマーズ・ジョンソンが言うのでは、言葉の重みが違います。日本の政治家たちも、こういう意見にこそ耳を傾けてほしいものです。