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▲カリフォルニア・ホール前でのハンスト風景(10日目)
更新日:2010/06/22(火)

[海外] アメリカ/「話し合いなくして平和なし!」「バークレーを民衆に!」
──報告・山川歩

米・カリフォルニア州立大バークレー校でハンスト

カリフォルニア州立大学バークレー校は、60〜70年代にかけてベトナム反戦などを先導した大学だ。今ここで学生・労働者たちがハンガーストライキを闘っている姿を、新聞・TV等のメディアが取り上げた。

大学では、ちょうど学年末の最終テストが行われていた。急ぎ足で教室に行く学生に聞くと、カリフォルニア・ホールで行われているという。

ホールに行ってみると、入口の両側にそれぞれ女性の警官が立っていた。入っていこうとすると、強い調子で制止された。

「ハンストをやっていると聞いたので来た」と告げると、警官は気色ばんだ顔になり、「入ることはできません」と、私の両腕を掴んだ。「ハンストはどこで行われているんだ」と訊くと、後ろの芝生を指差した。そこには、30人ほどの若者たちが芝生の上で座り込んでいた。

運動の中心人物の1人、ライアン・コールダー(社会学専攻の博士課程在学中)さんに話を聞いた。

彼らが話し合いを求めているのは、バーグノー大学総長だ。彼らが座っている前の建物・カリフォルニア・ホールで、総長は執務しているのだ。

人種差別の新入管法への弾劾を

数日前、話し合いを求めて建物の中に入ろうとして小競り合いがあり、警察が導入されたのだという。

「5月11日で、ハンストを始めて9日目になる。昨日は食事のみのハンストだったが、今日からは水を含めて一切食べない・飲まない闘争に入った」と話してくれた。

彼らのハンストは、そもそもどのような経緯で始まり、何を要求しているのか? 立て看板には、以下の6項目の要求が書かれている。

@アリゾナ州の新入管法が人種差別であることを、バーグノー大総長は公式に弾劾すること。

Aバークレー校を新入管法に抵触する学生たちを守るための聖地(サンクチャアリー)にすること。

B学生の会館占拠に対しての処分を撤回すること。

C大学職員への賃金カットをやめること。

DBに関して、学生規則を改正すること。

E学生たちの教室占拠に対し、非暴力集団によって安全性を確保すること。2009年の占拠で負傷した学生に対し責任をとること。

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