更新日:2010/06/01(火)
[政治] 【辺野古】【高江】 基地建設反対の現場では
【辺野古】 軍事訓練続くキャンプ・シュワブ
県民大会の翌日、26日に辺野古を訪れた。今も地元の「命を守る会」による座り込みは続いている。この日は座り込み2199日目。
「鳩山政権は、辺野古沿岸案を復活させるのではないか?」という声も聞こえてはいたが、かつて防衛施設庁がボーリング調査の作業強行を狙って連日やってきた頃や、安倍政権時代の2007年に、海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が辺野古近海に派遣された頃に比べれば、事態は落ち着いていた。
しかし、もちろんそれはキャンプ・シュワブが平穏であるということではない。辺野古テント村の話によれば、水陸両用戦車が浜辺や海を走りまわったり、実弾射撃訓練の「ダダダダダッ」という機関銃の射撃音が、連日のように聞こえてくるという。
辺野古浜に出て、キャンプ・シュワブとの境界に張られている有刺鉄線のところに行ってみた。すると、基地方面から砂浜をジョギングする米兵の姿が見えた。有刺鉄線のところまで走ってきたところで、声を掛けてみた。若くて、人なつこそうな印象だ。
──どこから来たの?
「カリフォルニアだよ」
──何歳?
「25歳。妻と一緒に暮らしてる」
──沖縄はどう?
「海がきれいだね」
──イラクには行ったことがある?
「うん。2回ね」
そうしているうちに、彼は「もう戻らなきゃいけないから」と、砂浜を戻っていった。
どんなに好人物でも、兵士である以上、国家の命令によって、イラクで、アフガンで、世界中で民衆を殺すために派遣されていく。基地があるとは、軍隊がいるとは、つまりそういうことなのだ。
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