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▲北部訓練場に向かう米軍車両(高江で)
更新日:2010/06/01(火)

[政治] 【辺野古】【高江】 基地建設反対の現場では

【辺野古】 軍事訓練続くキャンプ・シュワブ

県民大会の翌日、26日に辺野古を訪れた。今も地元の「命を守る会」による座り込みは続いている。この日は座り込み2199日目。

「鳩山政権は、辺野古沿岸案を復活させるのではないか?」という声も聞こえてはいたが、かつて防衛施設庁がボーリング調査の作業強行を狙って連日やってきた頃や、安倍政権時代の2007年に、海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が辺野古近海に派遣された頃に比べれば、事態は落ち着いていた。

しかし、もちろんそれはキャンプ・シュワブが平穏であるということではない。辺野古テント村の話によれば、水陸両用戦車が浜辺や海を走りまわったり、実弾射撃訓練の「ダダダダダッ」という機関銃の射撃音が、連日のように聞こえてくるという。

辺野古浜に出て、キャンプ・シュワブとの境界に張られている有刺鉄線のところに行ってみた。すると、基地方面から砂浜をジョギングする米兵の姿が見えた。有刺鉄線のところまで走ってきたところで、声を掛けてみた。若くて、人なつこそうな印象だ。

──どこから来たの?

「カリフォルニアだよ」

──何歳?

「25歳。妻と一緒に暮らしてる」

──沖縄はどう?

「海がきれいだね」

──イラクには行ったことがある?

「うん。2回ね」

そうしているうちに、彼は「もう戻らなきゃいけないから」と、砂浜を戻っていった。

どんなに好人物でも、兵士である以上、国家の命令によって、イラクで、アフガンで、世界中で民衆を殺すために派遣されていく。基地があるとは、軍隊がいるとは、つまりそういうことなのだ。

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