[投書] 言わせて聞いて第1376号
「大逆事件100年を語る」集会(大阪)に参加して●大阪・向井
大逆100年を経て、幸徳秋水氏の無念を想いました。1947年に削除された刑法73条(1908年施行)は、「天皇(略)ニ対シ危害を加エ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス」とあります。
時の国家権力が事件を恣意的に作り上げ、人民を虫けらの如くに殺すことが、法の名の下に行なわれたのです。
極悪反動社会における暗黒 裁判を、まざまざと思い浮かべます。秋水氏は、「100年の後、あるいは誰かが語るかも知れぬ」と言い遺し、菅野スガ氏は、「野に落ちし種の行くへを問いますな」(『死出の道草』)と詩を書き遺しました。
事件以後、天皇制ファシズムが日本社会を更に強暴に席捲し、外への侵略戦争、内への人民弾圧を押し進めた結果、量り知れない犠牲の下に敗戦を迎えたことを、歴史の事実として忘れることは許されません。そして、真実を葬り去ることはできないことを、確認したいと考えます。姿を変え、制度を変えて生き残った現代の天皇制社会の意味を看過すべきではありません。当日は、200名を超える熱心な参加者があったことを報告しておきます。
天下りの巣くつ「矯正協会」を事業仕分けせよ!●岐阜刑・北谷隆
鳩山政権の事業仕分け第二弾で、独立行政法人などが対象になるそうだが、法務官僚の天下り先である財団法人「矯正協会」も廃止すべきだ。
同協会は、この不況と失業もどこ吹く風で、08年度の公表分によれば、受刑者の安い労働力から搾取した作業収入が約69億円。割高な物品を独占的に売りつける協会売店の収入が30億。その他収入6億で、103億円の高収入だ。
こうした収益金は、会長のイスに天下りする前検事総長とか、理事や評議員に名を連ねる元矯正管区長、元刑務所 長らの高額の退職金として、フトコロに転がり込む。
我々に対し、法律・規則を守れと声高に説教をたれてたくせに、懲役様のうわまえをはねようというのだから、大した悪党だ。こっちは1日働いて1500円。役人の保身術の犠牲かよ。