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▲全体会で披露されたフォルクローレ。

▲全体会後には、普天間基地撤回を求めるピースウォークも行われた。
更新日:2010/05/28(金)

[情報] 見えてこない「もう一つの世界」 「もう一つの大阪」

おおさか社会フォーラム 3/21-22

3月21・22日、北区民センター(全体会)とエルおおさか(分科会)に分かれて、おおさか社会フォーラムが開催された。参加者は、予定を越える約1200人。24の分科会と10の展示スペースが用意され、大阪で初となる社会フォーラムは、まずまずの成功を収めたといえるだろう。

社会フォーラムは、次の5原則を掲げている。@行き過ぎた資本主義、新自由主義への批判、A人種差別、民族差別を認めない、B暴力で問題を解決しようとするグループの排除、C政党、政府の参加は認めない、D以上の原則を踏まえて、あらゆる社会運動にかかわる人々に優先順位をつけないで、発言の機会を与える、というものだ。

優先順位をつけず、全体の方針なども掲げないため、「活動見本市的」な構成となっていることは否めない。また、各々の分科会が、最終的に一堂に会して話し合われるような場もなかったので、「もう一つの世界」の全体的な方向性を探りたいと思って参加した方々は、物足りなさを感じたかもわからない。

2002年、ポルトアレグレに10万人が集まって始まった世界社会フォーラム運動は、9年目を過ぎた。ようやく各地・各国でフォーラムが開催されるほどには、根づいてきた。しかし、米国がブッシュからオバマ政権に代わり、「米国流新自由主義への反対!」だけでは求心力を持てない時代になってきたことも事実。どのような「もう一つの世界」を創るのか?内実が問われている。(編集部)

●ワークショップ● リングリングナイト4 辺野古☆上関 

22日(月)午前、エルおおさか南館7階でのワークショップ、「リングリングナイト4─辺野古☆上関」(担当・リングリングナイト☆プロジェクト)。「沖縄基地問題」と「原発問題」。この2つの問題の共通点として、「私たち(都会の人間)が、地方の人たちに、犠牲を押し付ける構図があるんじゃないか?」と、現在の社会のあり方を、私たちの側から考え、行動し、つながっていこうという趣旨。

沖縄基地問題については、「普天間基地の関空への移設案ってどう?」のテーマで、橋下大阪府知事の「関西国際空港への普天間移設受け入れ検討」発言(昨年11月)を切り口に、意見交換をした。

「基地を持っていく余地は、どこにもない」「あの発言は、橋下知事のパフォーマンス。中身は何も考えてない」「基地関連の利権や、『経済効果』に振り回される実態がある」「辺野古移設反対署名を集めているが、多くの市民の声は、基地反対だ」「TVで平良修さん(沖縄平和市民連絡会)の『日本は沖縄を利用物としてしか見ていないのか』という発言が紹介された。その時、テロップで『日本政府は…』となっていた。ここに本土の側の問題がある気がする」などの意見が出された。

「米軍基地はいらない!」という立場は明快で、最終的 にそれ以外はあり得ない。しかし今、現実にどう決着させるかとなると、軍事基地を拒否し、軍事に代わる平和外交の理念・手段を掲げる必要も出てくるだろう。

後半の「山口県・上関原発建設問題」では、「大阪に原発がないのはなぜ?」として、上関町長島(原発予定地)のスライドを見ながらの議論を した。補助金(原子力立地給付金)という名の金頼みで、地方に原発を押し付けるあり方を考える内容。

参加者からは、「高齢化が進むところに立派な体育館を建てるなど、給付金が地元の人たちにとって、本当に必要なところに使われているか疑問」「将来にわたって、中国電力が潰れるようなことがあれば、誰が原発の面倒を見れるのか?」などの意見が出された。

仮に原発が稼働しても、その電気のほとんどは関西に送られるという。地元にとって必要のない原発を、住民を振り回しながら、金の力で押し付けようとする。都市と地方の格差の実態の典型的例だと言える。

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